新潮新書<br> 天誅と新選組―幕末バトル・ロワイヤル

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天誅と新選組―幕末バトル・ロワイヤル

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106102974
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0221

内容説明

尊王派と佐幕派の対立は、ついに流血の惨を招くに至った―。殺される側は身分も立場も理由もいろいろだが、「文久」の三年間、政治都市京都を中心に「天誅」の名による殺戮が荒れ狂う。過激派浪士と新選組が死力を振って斬り合う剣戟ロマン。それは「鉄砲」の時代を迎える直前、道場剣術から実戦に復活した「刀」の最後の花道だった。幕府はテロの恐怖にじわじわと消耗してゆく。急転直下のバトル・ロワイヤル。

目次

第1部 文久天誅録(公武合体論;東禅寺事件;別手組創設;品川御殿山;和宮降嫁;坂下門外の変;ロシア軍艦対馬占拠事件;一服盛る;幕末の外国語ブーム;久光東上;寺田屋騒動;将軍後見食;生麦事件;君子豹変;京都守護職;耳と腕;足利三代木像梟首;国事御用掛;英国公使館焼討;将軍上楽;石清水行幸;江戸浪士組の誕生;清河八郎暗殺)
第2部 文久殺陣録(新選組の発祥;海峡の砲声;姉小路遭難;奇兵隊出現;だんぶくろ;生麦償金顛末;将軍連れ戻し作戦;薩英戦争;天誅組突出;八月十八日の政変;黒幕法親王;御用金強盗;天狗党挙兵;池田屋騒動;禁門の変;下関戦争;第一次長州戦争;彦島はやれない;横須賀製鉄所;鰊倉に死す)

著者等紹介

野口武彦[ノグチタケヒコ]
1937(昭和12)年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Die-Go

46
図書館本。幕末に起きた事件を分かりやすく解説。シリーズ三作目では、京都に吹き荒れた天誅の嵐と、それに負けず劣らず撒き散らした新選組の血風を描く。大まかに幕末を学ぶには良い。★★★☆☆2021/07/13

糜竺(びじく)

18
幕末には政敵を暗殺するテロリズムが横行し、凄惨を極めていたのが分かり、個人的にはひどいものだと感じた。また、そのテロに屈する幕府も情けないと感じた。2024/01/15

tsubomi

6
2021.03.05-03.31:幕末に流行った天誅と攘夷運動をほぼ時系列に、事件ごとに解説してあって、会津藩と新選組については特に目新しい内容はなかったですが、天誅事件の一つ一つについては詳しくなかったので興味深い点はありました。しかし、殺し方の詳細はグロテスクで、読めば読むほど、“天誅”が必要以上に残忍で猟奇的殺人だったことがわかります。単に相手の命を奪うだけではなく、私恨や勝手な憎悪や、もしかたしたら単にむしゃくしゃしていただけのような事例も。どう読んでもテロリストにしか思えない所業です。2021/03/31

Koji

4
新選組の話はあまり出てこないが、これを読むことで新選組のことは理解しやすくなると思います。2015/12/31

ざれこ

3
小説ではないので誰の味方でもなく、いろんな思想の人の動きが客観的に読めて面白かった。小説だとやはり一方向に感情移入してしまうもんだなあと思う。ただ、話があちこち飛ぶのでちょっと集中が途絶えたけど。2010/03/20

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