内容説明
格差社会、少子化、教育崩壊…。メディアでは暗い話ばかりが喧伝されるが、日本は本当にそんなに「駄目な国」なのだろうか。戦後、一度も戦争をせず、努力の末、経済的繁栄を実現した。トヨタ、ソニー、カラオケ、マンガは言うまでもないが、日本人が考えている以上に日本は評価され、期待もされている。悲観していても何も始まらない。「日本の底力」をもう一度見つめ直し、未来を考えるための一冊。
目次
第1章 アジアの実践的先駆者
第2章 日本の底力
第3章 高齢化を讃える
第4章 「格差感」に騙されてないか
第5章 地方は生き返る
第6章 外交の見取り図
第7章 新たなアジア主義―麻生ドクトリン
著者等紹介
麻生太郎[アソウタロウ]
1940(昭和15)年生まれ。外務大臣。学習院大学政経学部卒業。麻生セメント社長、日本青年会議所会頭を経て、79年衆議院議員に初当選。以降当選九回。自民党政調会長、総務大臣などを歴任。モントリオール五輪にクレー射撃日本代表として出場。祖父は吉田茂元首相(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
97
当時まだ自虐史観が蔓延していた頃、実は日本はすごいんだぞという話は新鮮だった。今や日本自体本当に沈んでる中、逆にそんな無駄に自信を持つのはネトウヨなどを生み出して逆効果なように感じる。2010/01/27
Aya Murakami
82
図書館本。 とてつもないソフトパワーな日本という感じの本。 椎名林檎がTIMEの表紙を飾っていたのか。初耳です。元総理でありながらソフトの知識が豊富ですね。政治家ってハコものという言葉のニュアンスそのままハードのイメージが強かったので。時代は流れJPOPと並行してKPOPもはやっているようですが今の世界ソフトパワーってどんな感じなのか知りたいなぁ。 2022/10/08
Willie the Wildcat
36
政治家としての信条。経済、外交、教育、歴史観など、時に危なっかしさを感じるような麻生節に、現状打開へのヒント!?印象深いのが「自己実現の多様性」。日本人の、平等と東大への過渡な”信仰”。アメリカが人を惹きつける理由。結果ではなく、”機会”の平等。一方、現実として未だに政治空白が続くのも事実。政治家のみに、解と責任を求めるつもりはないが、”結果”が求められるのも政治家の性。安倍氏と共に復権した現政権での結果を期待・・・。良い意味で、氏の”個性”も楽しみ。(笑)2013/04/03
のいじぃ
32
読了。先に読んだ安倍首相の内容と重なる部分もありつつ、より深く、より身近に、時にはお茶目で砕けた表現を用いて世界のことから日本の高齢化社会、ニート、教育、地域性などに於ける様々な考えを読むのは勉強になりました。自分の知識不足から全てを理解したわけではありませんが、“なんとなく日本人をやっている人”にも手にしてもらいたい本です。しかし、終盤の外交あたりから安倍総理の本同様、近隣諸国に理解がありすぎて少しばかり不安を感じないでもなく。国民に愛される政治家は貴重です。今後の動向を見守りたいと思います。2013/04/05
zen-dai
24
多くの人は、マスコミが報じている-麻生太郎-しか知らないかも知れないが実際はそうではないと思う。この本を読んだことで自分の価値観が少し変わった。日本にはまだまだ底力があるはず!!!2014/04/24