新潮新書<br> 幕末バトル・ロワイヤル

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新潮新書
幕末バトル・ロワイヤル

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106102066
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0221

内容説明

徳川幕府の生き残りを懸けたイチかバチかの天保改革が、幕末の幕を切って落とした―。改革失敗、経済混乱、飢饉に火事に異国船、未曾有の事件が頻発する中、虚々実々の駆け引きに翻弄される幕府首脳の姿は、青雲の大志と権力欲が渾然一体となった政治の現実を教えてくれる。尊王攘夷・倒幕開国のうねりが押し寄せる直前、黒船来航までを、さまざまな名珍場面でたどる、既成史観ではわからない幕末政界権力争奪史。

目次

第1部 天保政怪録(老中願望;セクハラ大名;三方領知替え;怪盗日本左衛門 ほか)
第2部 嘉永外患録(大江戸金融事情;火元争い;ワンポイントリリーフ;イケメン宰相 ほか)

著者等紹介

野口武彦[ノグチタケヒコ]
1937(昭和12)年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

101
つくづく幕末は戦いの歴史と思います。語られるのは天保の改革から黒船来航まで。その間の時代を見ていくと様々な闘争を伺うことができます。それらを括れば政治と権力の争いと言えるでしょう。歴史小説から見る幕末はその人物を英雄的に捉える傾向がありますが、史実は欲望と保身の入り混じった人間模様が描かれていたのが幕末という時代だと思います。黒船来航から崩壊し始めた幕末の均衡。シリーズのようなので、今後どのようなバトルロワイヤルが展開していくのか気になります。ちなみに今回のキーパーソンは水野忠邦のようですね。2017/03/23

Die-Go

51
図書館本。なかなか楽しく幕末の遷移を著している。読みやすく、勉強にもなるかな。続きがあるので、読んでいく。★★★☆☆2021/06/29

金吾

28
話が跳んでいるように感じる部分はありますが、水野忠邦の話は面白かったです。一生懸命な人望のない人というイメージであり、頑張れば頑張るほど周りが引く感じが少しクスッとしました。2024/03/22

糜竺(びじく)

28
水野忠邦の天保の改革から黒船来航までの約30年の江戸時代の権力の動きが分かる一冊。水野忠邦については個人的にあまり知らなかったので勉強になった。続編があるようなので続きも読んでみたい。2023/12/28

21
読むのに時間がかかったわりには覚えていることはあまりない。歴史の流れもいまいちわからない自分にとっては難しかった。詳細から見ていけばおもしろいと思えるかもしれないと考えたけれど、だめだったかなあ。選択した本の難易度が高かったかな。もう少し噛み砕いたような本から入ることにする。2014/05/05

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