出版社内容情報
酔ってペリーに抱きついた先生、アメリカで大人気だった17歳の通訳、先祖の雪辱に燃えすぎて空回りだった大名、秀才だけど実戦では負け続けの指揮官、クリカラモンモンを背負っていた歩兵・・・など。大きな歴史変動の歯車に巻き込まれながら、なりふり構わず土壇場を切り抜けた、あるいは切り抜け損なった38人の、幕末ドタバタ人物誌。明治の「め」の字はメチャメチャの「め」!
内容説明
ペリーに抱きついたマジメ学者、アメリカ女性にもてた少年通訳、先祖の悪名が気になる大名、殺しを愛した勤王家、机上作戦では必勝の指揮官、銃弾に散った旗本、クリカラモンモンの歩兵差図役…など三十八人。歴史変動は万人が避けられぬ巨大災害だ。切羽詰まった現場のナリフリ構わぬ姿にこそ人の器が出る。いかに土壇場を切り抜けたか、あるいは切り抜け損なったか。目が離せない幕末ドタバタ人物誌。
目次
第1章 急転(ことわられた密航―吉田松陰;ペリーに抱きついた男―松崎純倹;能ある鷹は爪を剥がす―岩瀬忠震 ほか)
第2章 狂乱(殺しのライセンス―岡田以蔵;昔はテロを辞さず―伊藤博文;幕末の二重スパイ―大庭恭平 ほか)
第3章 残影(クーデター大好き―岩倉具視;江戸城に放火せよ―伊牟田尚平;軍師の末裔―竹中重固 ほか)
著者等紹介
野口武彦[ノグチタケヒコ]
1937(昭和12)年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本大学・日本思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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