内容説明
精一杯のサービスが民族差別とされてしまった日本航空、債権回収でつまずいた東方リース、不当な行政処罰と闘った北京遊楽園、ショー・ビジネス界の大きな落差に直面した劇団四季、ノートパソコン事件でゆれた東芝中国…。こうした摩擦がなぜ次々と起こるのか。はたして危機を克服する道はあるのか。豊富な具体例を通して、中国社会の文化的な背景を探り、明日の対中ビジネスの道を示す。
目次
第1章 思わぬことが民族差別に―日本航空の試練
第2章 信用経済は成立しない―東方リースの悲劇
第3章 行政処罰を怖れるな―北京遊楽園の奮戦
第4章 ショー・ビジネスは可能か―劇団四季の挑戦
第5章 広報のプロを―東芝中国の教訓
第6章 同文同種は錯覚である―北京師範大学の選択
第7章 ニセモノと闘え―日系企業の難題
第8章 無料は投機を煽る―日本的商法の陥穽
第9章 政治から経済・文化へ―日中外交官の声
著者等紹介
青樹明子[アオキアキコ]
愛知県生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学文学部卒業。北京師範大学と語言学院に二年間留学。1998年から北京放送に三年間勤務
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