出版社内容情報
太平洋戦争で早期講和路線を進めたのは、強硬かつ頑迷で悪名高い陸軍の中で秘密の工作活動を行った、非主流派将校たちだった!
戦争を強力に推進した主戦派の陰で戦局を横目に早期講和を模索した「参謀本部・戦争指導課」の奮闘。アジア太平洋戦争で終戦の地固めをしたのは、強硬かつ頑迷で悪名高い陸軍内で、極秘の工作活動を行った一派だった! 第二次大戦開始から戦争後期までドイツ軍の戦局に応じて立案された作戦の推移を追いながら、服部卓四郎率いる参謀本部作戦課と松谷誠の戦争指導課との対立を示し、「“陸軍一枚岩”観」を覆す、異色の終戦史。
内容説明
太平洋戦争で終戦への道筋を探ったのは、強硬頑迷で悪名高い陸軍内で、極秘の工作活動を行った一派だった!第二次大戦開始から戦争後期まで、ドイツ軍の戦況に応じ立案された作戦の推移を追いつつ、服部卓四郎率いる切れ者揃いの参謀本部作戦課と、三国同盟懐疑派が集まる松谷誠の戦争指導課の対立を示し、巨大な日本的組織が抱える構造的欠陥を明らかにする。
目次
序章 陸軍の虚像と実像
第1章 ドイツ頼みだった主戦派―一九三一年九月~一九四三年二月
第2章 戦局の転換と早期講和派の形成―一九四三年二月~一九四四年七月
第3章 中間派の形成と戦争終結―一九四四年七月~一九四五年八月
終章 戦争終結にむけて積極的に動いた陸軍
著者等紹介
山本智之[ヤマモトトモユキ]
1973年東京都に生まれる。1997年明治大学文学部史学地理学科(日本史学専攻)卒業。2007年明治大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程学位取得修了、博士(史学)。現在、明治大学文学部兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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