出版社内容情報
昭和初期、本物の「セレブ」として、パリ社交界で輝いていた日本人がいた。フランス政府にパリ日本館を寄贈した、豪快な「東洋のロックフェラー」評伝。
内容説明
昭和初期、正真正銘の「セレブ」として、パリの社交界で輝いていた日本人がいた。木綿で巨利を得た貿易商の家に生まれ、ロンドン留学。全盛期のパリに移り、イザドラ・ダンカン、ラヴェル、藤田嗣治ら著名文化人と交流し、千代子夫人のファッションはパリ中の注目の的。さらに、フランス政府にパリ日本館の建設費まで寄贈した「東洋のロックフェラー」一代記。
目次
東洋のロックフェラー
勤倹の祖父
文化的消費のはじまり
憧れの地ロンドンへ
タナグラ人形とロシア・バレエ団
イザドラ・ダンカンとの邂逅
カブキ・バレエを構想す
コナン・ドイルとアラビアのロレンス
アラビアのロレンスとの握手
外人部隊に入隊す〔ほか〕
著者等紹介
鹿島茂[カシマシゲル]
1949年横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在明治大学国際日本学部教授。19世紀フランスの社会・小説が専門。古書コレクターとしても知られる。1991年『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、1996年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、1999年『愛書狂』でゲスナー賞、『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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