内容説明
漢方なんてアテにならないでしょ?胡散臭いし、「科学的」じゃないし…。いえいえ、臨床の現場では、原因ではなく症状を診て対処する漢方治療は、けっこう効くんです。オックスフォード大学で博士号を取った元「サイエンス至上主義者」の外科医が、患者と向き合う中で徐々に「発見」していった漢方の魅力を語り尽くす。
目次
第1章 漢方嫌いが漢方好きになるまで
第2章 漢方理論を理解する
第3章 漢方との接し方
第4章 症例別の治療法
第5章 頻用漢方薬
第6章 生薬解説
著者等紹介
新見正則[ニイミマサノリ]
1959年京都府生まれ。85年、慶應義塾大学医学部卒業。93年から98年まで、英国オックスフォード大学医学部博士課程に留学、移植免疫学の博士号を取得する。98年より帝京大学に勤務し、現在は帝京大学医学部外科准教授(専門は末梢血管外科)。2002年に本邦初の保険診療によるセカンドオピニオン外来を開設した日本におけるセカンドオピニオンのパイオニアでもある。2010年より愛誠病院漢方センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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灯台下暗し
3
とっかかり本として良かったです。本格的に説明をされると、訳がわから無いのが多い中、軽く漢方を説明していて、参考にさせてもらいました。絶賛していた補中益気湯を購入してしまった程に・・・。2015/01/14
ひろか
3
全くの無頼漢にはちんぷんかんぷんな用語ばかりだが、漢方の魅力を感じる。 精神療法においでも、漢方的な考え方ができないか?2012/05/05
真美
2
わかりやすいと思う。副作用が少ないなら、とりあえず飲んでみるというのも考え方もいいかもしれない。【図書館】 2014/08/06
めいめい
1
咳が直らず同僚から麦門冬湯という漢方薬を教えてもらい、そこから漢方に興味がわきました。今いろいろ読み漁っているところです。2018/11/15
耐える男
1
原因論である西洋医学に対し漢方治療は現象論。漢方薬は長い長い年月の中なかで多くの人体実験により蓄積された経験知であり、生薬の足しあわせとその配合の絶妙なバランスで構成されたもの。このため漢方薬は基本一種類を飲み続け、合わなければ別のものを試すアプローチをとることになる。補助輪として漢方という選択肢を持つことはQOLを考える上で決して無駄なことではないと思える一冊。本書の後半は症状別、漢方薬別、生薬別の辞書的な解説となっているので、効能の見直しにもありがたい。2014/08/10