出版社内容情報
「最適」より「そこそこ」が進化する!
果たして、今までどんな生物が地球上で生き残ってきたのか? 新進化理論「環境変動説」では「最強」ではなく「順応」と「協力」できる者だと言う。ならば、一人勝ちを許す現代資本主義の行く末はどうなるのか?
内容説明
約40億年という生物史を振り返ると、生き残っているのは「強い者」ではなかった。ダーウィンの進化論にはなかった、「環境は変動し続けるもの」という斬新な切り口から、「協力行動」という生命の生き残り戦略に注目する。終章では自由市場主義の瑕疵まで論及。ダーウィン進化論にはじまり、総合学説に発展した現代進化論に、いま「環境変動説」が加わる。
目次
第1部 従来の進化理論(ダーウィンの自然選択理論;利他行動とゲーム理論;血縁選択と包括適応度;履歴効果;遺伝子の進化と表現型の進化)
第2部 環境は変動し続ける(予測と対応;リスクに対する戦略;「出会い」の保障;「強い者」は生き残れない)
第3部 新しい進化理論―環境変動説(環境からいかに独立するか;環境改変;共生の進化史;協力の進化;「共生する者」が進化する)
著者等紹介
吉村仁[ヨシムラジン]
1954年、神奈川生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学研究員、インペリアル・カレッジ個体群生物学センター研究員などを経て、静岡大学創造科学技術大学院教授およびニューヨーク州立大学併任教授、千葉大学客員教授。専門は数理生態学で、主に進化理論を研究している。1987年に発表した環境不確定性の論文が、進化理論研究の第一人者、英国のメイナード・スミスらが書いた『Nature』レビューに引用され欧米で一躍注目を集めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カレイ.シュウ
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