新潮選書<br> 強い者は生き残れない―環境から考える新しい進化論

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新潮選書
強い者は生き残れない―環境から考える新しい進化論

  • 吉村 仁【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 新潮社(2009/11発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036521
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0345

出版社内容情報

「最適」より「そこそこ」が進化する!
果たして、今までどんな生物が地球上で生き残ってきたのか? 新進化理論「環境変動説」では「最強」ではなく「順応」と「協力」できる者だと言う。ならば、一人勝ちを許す現代資本主義の行く末はどうなるのか?

内容説明

約40億年という生物史を振り返ると、生き残っているのは「強い者」ではなかった。ダーウィンの進化論にはなかった、「環境は変動し続けるもの」という斬新な切り口から、「協力行動」という生命の生き残り戦略に注目する。終章では自由市場主義の瑕疵まで論及。ダーウィン進化論にはじまり、総合学説に発展した現代進化論に、いま「環境変動説」が加わる。

目次

第1部 従来の進化理論(ダーウィンの自然選択理論;利他行動とゲーム理論;血縁選択と包括適応度;履歴効果;遺伝子の進化と表現型の進化)
第2部 環境は変動し続ける(予測と対応;リスクに対する戦略;「出会い」の保障;「強い者」は生き残れない)
第3部 新しい進化理論―環境変動説(環境からいかに独立するか;環境改変;共生の進化史;協力の進化;「共生する者」が進化する)

著者等紹介

吉村仁[ヨシムラジン]
1954年、神奈川生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学研究員、インペリアル・カレッジ個体群生物学センター研究員などを経て、静岡大学創造科学技術大学院教授およびニューヨーク州立大学併任教授、千葉大学客員教授。専門は数理生態学で、主に進化理論を研究している。1987年に発表した環境不確定性の論文が、進化理論研究の第一人者、英国のメイナード・スミスらが書いた『Nature』レビューに引用され欧米で一躍注目を集めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カレイ.シュウ

63
素数セミ(13や17周期で羽化する)の謎を解き明かした学者さんによる進化論。ダーウイニズ(突然変異、自然淘汰、適者生存)だけでなく、環境負荷による進化を加える。環境からの独立(巣作り)や、協力、共生によってしか絶滅は免れないと、国家、社会、企業まで語り出すのはどうなんだろう?ゲーム理論等も使って説明するが、なぜ利他的行動を取るのか分からない。読み手の能力の問題もあるけど…。やっぱり本職のセミや蜜蜂、鳥やちょうの渡りの辺りの解説が一番面白い。2019/06/15

おさむ

33
題名が秀逸です。素数ゼミの紹介で有名な数理生態学者が、「適者生存」がセオリーの現代進化論に環境変動の要素を加えたのが本著の柱。生物にとどまらず、社会や人類までこの思想を敷衍させた12章以降が読み応えがあります。コロナ騒動の今は、人類と病原菌の共生(人を殺さない程度のウイルスが繁栄する)が話題ですが、そもそも民主主義は、一人勝ちを避けるための制度として生まれた協同メカニズムだとする説明にはとても納得。個人の利益か、それとも集団の存続か。常に人間社会はこの間を揺れ動いているという事ですね。2020/03/23

みねたか@

31
生物の生存は,環境変化への対応により決まる。現在の環境に最適化した強者は,環境の変化に対応できず生き残れない。生物自体が環境変化に関与できることは少なく,結果として環境への依存度が低い者が生き残る。ここまでは自然な論理の流れ。ここでから著者は「生き残る者は『共生する者」である』という論を展開する。例えば弱毒化により人体と共生するウイルス。又は植物が絶滅しないよう利用する草食動物。そうか,共生か。最近の森林やきのこの読み物と繋がり,また新しい世界が広がったように感じた。2020/09/29

雲をみるひと

25
外部環境が進化に影響を与えるという新しい進化論について語られている本。内容がわかりやすいとも言えないが、ダーウィン進化論の解説から環境が進化に影響を与えた事例まですごく丁寧に説明されている。何度か読んで理解を深めたい本。巻末に掲載されている経済や近現代史との比較は、分野の違うものを強引に引用しているようにみえて個人的には違和感を感じた。 2024/01/21

i-miya

16
(副題)環境から考える新しい生態学。 (まえがき) 人間も生物である。環境変化にいかに対応するか。(参考文献) 大村資生『生物進化を考える』(岩波新書・1988) 沼田真。 第1部 従来の進化理論。 第1章 ダーウィンの自然進化論。 ○「環境」という言葉は使われなかった。40億年前、生物。○ 進化の速度は意外と速い。 第2章 利他行動とゲーム理論。 ○人はなぜ溺れる子を助けるのか。 集団選択説。V.C.ウィン=エドワース。=コンラート・ローレンツが支持。2010/04/20

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