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新潮選書
「3」の発想―数学教育に欠けているもの

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  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036514
  • NDC分類 410.4
  • Cコード C0341

内容説明

数学の世界では、「3」の発想を会得すれば、それ以上の数の事象についても応用によって解けるケースが多い。ティッシュペーパーやドミノ倒しの原理、オモリを使った計測法、3項計算、三段論法、作況指数とジニ係数など、分かりやすい例を挙げ、いかに「3」を学ぶことが重要かを説く。「ゆとり教育」で損なわれた「考える数学力」が本書で身につく。

目次

第1章 つながっていく性質を持つ「3」(ティッシュペーパーとドミノ倒し;あみだくじをどう教える? ほか)
第2章 「3」が要となる世界(ジャンケンはなぜ「3すくみ」なのか;なぜ三角形の学習が必要なのか ほか)
第3章 関係を定める時に必要な「3」(「2項計算より3項計算」の理由;二人三脚と三つ編 ほか)
第4章 現象の特徴を表わすことができる「3」(作況指数とジニ係数;アナログ型の数字では「上位3桁」が重要 ほか)

著者等紹介

芳沢光雄[ヨシザワミツオ]
1953年東京生まれ。理学博士。学習院大学理学部数学科卒。東京理科大学理学部教授を経て、桜美林大学リベラルアーツ学群教授。専門は数学・数学教育。「思考できる力」に重きを置いた算数・数学教育が子供たちの創造性には必要であると訴え続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nutts

2
ものの本質を掴むには、3つの要素を取り出して、その相互の関係性について考察することが不可欠。ところが数学の授業ではなぜか2要素までしか扱われず、単なる計算作業ばかりを教わるためにこうした思考が育まれず、数学嫌いを増やし、思考力低下を招くと警告。あみだくじやハノイの塔から三段論法、ジニ計数に至る豊富な例だけでなく、微積分や指数・対数なども妥協なしに取り上げられる。三慧の発想には学ぶところがあるなぁ。「三人の旅人たち」を思い出した。2012/12/16

アヴォカド

2
三位一体、3すくみ、三脚、三角測量、三段論法、二人三脚、3K、3高…。 なぜ3なのだろう?と、最近「3」が気になっていて読んでみた。本書はあくまで数学教育の観点からのアプローチだけれど、ドミノ倒しを例にあげての、1と2だけでは完結してしまうものが、3について考えることで、それ以上の数に応用して発展させていくことが出来る、と言うのは、なんかヒントになるな。2012/02/11

ドッグマスター

2
なるほどねぇと思うこと多数。常に3パターン以上を考えつくようにしよう。2011/05/17

itchy1976

2
若干思いが先行して強すぎると思うけど、よんでいてなるほどだと思う。特に第1章に関してはそうだと思う。2つだと応用が利かないが、3つだと他の数でも応用がきくというのはそうだろうと思う。ただ、第4章は、若干とってつけたような気がするな。http://blog.goo.ne.jp/itchy1976/e/d3c740844f6ac797773708ddd2e558252010/06/19

せいや

1
この本を読むと、「3」という数字が、「2」までの閉塞から解放し、無限への入り口のような役割を担っているような感覚を覚える。 2まででは見えてこなかったあらゆるものが、3の登場で明瞭になってくるといったことが、あらゆる具体例と共に紹介されており、数学の教育者としては目から鱗だった。2021/07/12

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