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新潮選書
春本を愉しむ

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036491
  • NDC分類 910.25
  • Cコード C0393

出版社内容情報

源義経・大石内蔵助らがモデルとなり、森?外・石川啄木らが愛読し、高名な学者たちが書いていた。意外なエピソードが満載された愉悦の春本案内。

内容説明

源義経・大石内蔵助・則天武后ら歴史上の有名人たちがモデルとなり、森鴎外・石川啄木・芥川龍之介ら文豪たちが愛読し、高名な学者たちが小遣い稼ぎに書いていた。その他、禁書指定を免れるための「暗号春本」、女性のための「人情春本」など、古本通が発掘する知られざる春本の数々。

目次

序章 もう、それ、どうも
第1章 美快言うべからず―古典春本『壇の浦枕合戦』
第2章 大石小石競一力―暗号春本『大石内蔵助』
第3章 あなたは大層お功者で―女性向け春本『真情春雨衣』
第4章 眉の間へしわを寄せ―人情春本『春情心の多気』
第5章 彼女は「愛の矢」をくわえ―泰西名作猥本『ツルー、ラブ』
第6章 いずれの御時にか押し広げて―源氏物語千年紀『正写相生源氏』
第7章 痛みで始まり痛みで終る―中国の禁書『如意君伝』
第8章 作者は風流好事の学者―娘の結婚費用を稼ぐために
第9章 「芭蕉」十大弟子の春本―元禄淫風草紙『好色大富帳』

著者等紹介

出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年、茨城県生まれ。作家。73年より高円寺で古書店を営むかたわら文筆生活に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞を、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちあきほ

1
禁則の多いイタチゴッコの時代のものは言い回しとか表現方法とか面白くてすきだな。ちゅぅやふぇら表現とか、結構あるのね。あと音の表現とあえぎ方がすき。みんな巨根すぎわろた。2011/12/20

Q

1
乙女という齢でもないけれど、くらくらするほど匂い立つ春の情景に頬が真っ赤になった。江戸の14、15の小娘が手引き書に読んでいたそうだから、江戸換算で行き遅れの自分が読んだってなにも恥ずかしいことは無い、はず。2012/09/19

沼田のに

0
中の挿絵がいい。愉しんだけど飽きた。2017/05/06

おーね

0
いつの時代もおんなじだなと。こんなに紹介されてもたしかに飽きてしまう。内容は必要ないものね。設定は必要だけど。確かにこれくらいで発禁にされてしまった時代が有ったということです。2012/12/13

unknown

0
摘発回避のために艶本は文章を暗号化して出版した(でも解読が簡単だとアッサリ摘発された)とか、石川啄木が艶本の書き写しに没頭するあまり会社を休んだとか、内容は非常に興味深いんだけれども、エロシーンの描写の紹介が続くので一気に読むと疲れる。なので、この本も官能小説よろしく徒然と拾い読みするのがベター。そして随所にある山本タカト氏の挿画が素晴らしくてとてもよろしい。2011/05/26

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