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新潮選書
追跡・アメリカの思想家たち

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036187
  • NDC分類 311.253
  • Cコード C0331

内容説明

アメリカの思想は多様である。究極の自由を求めるリバタリアンや、宗教ファンダメンタリズムだけでなく、近代そのものを否定するような保守思想の命脈も、ずっと生き続けてきた。ニューヨークやワシントンだけでは分からない、「深層のアメリカ」の姿がそこにある。実際に思想家たちを訪ね歩いたジャーナリストが、「思想史のドラマ」を鮮やかに描き出す。

目次

第1章 戦後保守思想の源流―ラッセル・カーク(一九一八‐九四)
第2章 ネオコンの始祖―ノーマン・ポドレッツ(一九三〇‐)
第3章 キリスト教原理主義―J・グレシャム・メイチェン(一八八一‐一九三七)
第4章 南部農本主義―リチャード・ウィーバー(一九一〇‐六三)
第5章 ネオコンが利用した思想―レオ・シュトラウス(一八九九‐一九七三)
第6章 ジャーナリズムの思想と機能―H.L.メンケン(一八八〇‐一九五六)
第7章 リベラリズム―ジョン・ロールズ(一九二一‐二〇〇二)
第8章 リバタリアン―ロバート・ノジック(一九三八‐二〇〇二)
第9章 共同体主義―ロバート・ニスベット(一九一三‐九六)
第10章 保守論壇の創設者―ウィリアム・バックリー(一九二五‐二〇〇八)
第11章 「近代」への飽くなき執念―フランシス・フクヤマ(一九五二‐)

著者等紹介

会田弘継[アイダヒロツグ]
1951年埼玉県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業後、共同通信社に入社。ワシントン支局記者、ジュネーブ支局長、ワシントン支局長などを歴任し、現在、編集委員兼論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

羽生沢

1
カークに始まりニスベットやノージックといったアメリカ右派思想家の実像に迫った一冊。リバタリアン、ネオコンサーバティヴ、伝統保守といったアメリカ右派内部の矛盾と葛藤が描かれている。自らの足で多くの思想家を訪ねる著者の行動力は見習いたい。2014/08/26

おーた

1
宮台が、現代アメリカ論をやるときは、必ずこれと佐々木毅の『現代アメリカの保守主義』を学生に薦めると言っていたので、読んでみた。わかりやすいし、読書案内にもなる良書だった。個人的に、ハイエクが『こころ』を読んで感動したというエピソードが印象深い。2012/07/12

こにいせ

1
アメリカの思想史を網羅。保守・リベラル・ネオリベ・リバタリアニズムの創始者を中心に記述。興味深いのは、この本のなかで記述されている知識人たちは、学派に関わらず太平洋戦争のヒロシマ・ナガサキのジェノサイドを批判か若しくは、戦後の段階になって内省を促している。保守であろうが進歩派であろうが。じゃ一体、今現在に至るまで「原爆投下はしょうがなかった」といっている連中はアメリカのどこにいるんだ??2009/12/04

清 義明

0
ブッシュ息子時代の「ネオコン」がアメリカ保守主義と隔絶している。実は彼らは近代合理主義で、「自由」や「民主主義」を信じて海外に膨張するリベラル(進歩主義者)である。 もともとはネオコンはポドレッツに代表されるような世俗的な近代合理主義者で、それが60年代の左派リベラルの批判勢力として出てきた。 ネオコンが思想母体としているような、シュトラウスも近代批判者だし、バックリーも孤立主義者だし、ラッセル・カークもしかり。 だが政権に密接に関わった後期ネオコンはどちらかというトロッキストや新左翼あがり。2016/05/09

メルセ・ひすい

0
流れ・概要 わかりやすい 解釈良好 ネオコン、リバタリアン、ファンダメンタリズム…。アメリカの思想は多様である。実際に思想家たちを訪ね歩いた気鋭のジャーナリストが、アメリカの「思想史のドラマ」を鮮やかに描き出す。2008/11/29

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