新潮選書<br> 住所と地名の大研究

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新潮選書
住所と地名の大研究

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784106035357
  • NDC分類 290.34
  • Cコード C0325

内容説明

そもそも番地とはなにか?その順番はどこから並んでいるのか?「番外地」は本当に存在するのか?なぜ由緒ある旧町名が消え、のっぺりとした住所ばかりになってしまったのか?パリ、ロンドン、ニューヨーク、ソウルなど海外の住所はいったいどうなっている?身近な「住所」の、知られざる仕組みを、興味深い実例をたくさん紹介しながら探っていく。

目次

プロローグ 住所にもいろいろ
1 大字とは何か―地名の階層
2 番地と番外地の謎を探る
3 京都・北海道・外国の住所のしくみ
4 日本の住居表示はどこが問題か
5 ミクロの地名・小字は語る
6 地名が消えるとき―「下田」保存運動・失敗の記

著者等紹介

今尾恵介[イマオケイスケ]
1959年横浜生れ。中学生の頃から国土地理院の地形図に親しみ、時刻表を愛読。地形図から珍しい地名をリストアップしたり、鉄道廃線跡を地形図に読むなど、地図ざんまいの生活をおくる。エッセイストとして各誌で活躍。(財)日本地図センター客員研究員、日本国際地図学会評議員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

43
面白かった。まだまだ知らないことはたくさんあると痛感させられた。丁目が右回りでまわっていることや、字というものの起源が個人所有の土地にあり、そのせいで一坪の小字が存在することなど、なかなか知る由もないのでためになる。だから、大宮と浦和を引っ付けて「さいたま市」なんかにしちゃいけなかったのだなあとしみじみ実感。2012/08/09

スノーマン

25
全国の住居表示に関係のある仕事をしていたので、その土地土地で驚くような地名、読めない地名、なんでこうなったんだろうとつい食いついてしまう地番に出会ってきた。しかしながら、こちらの著者は相当地図を愛しているがゆえディープな内容。アホな私にはその知識は入りきれず、挫折…(笑)こういうの理解すると、少しは方向音痴も解消されるのだろうか。2015/07/24

ぷるぷる

3
2003年の本なので平成の大合併真っ最中。近作とほぼ同内容ながらより熱意を感じます。概ね明治以降の地番の整備と住所表記の歴史から京都と北海道のような住所表記の方法の説明などが続きます。地方毎に土地や住居の名付けや整理方法が異なるのは当然で、中央集権で一律に管理しようとすることに対して反対する姿勢は伝わってきますが、ちょっと楽しんでいるようにも見えます。日本の住居表示では目的地へはたどり着けないというのはよく分かりますが今はナビゲーションしてくれるわけで住所表示の重要性は低下してしまったようにも感じます。2021/06/09

siomin

2
場所につけられている住所は、どのような基準でつけられているのか。住所についてのトリビアも豊富でそれはそれで楽しいのですが、根底に流れているのは効率の名の下に元々の地名を消し去る住居表示法や推進する役人への批判です。 この本が書かれていたのは2004年。その後、市町村合併でたくさんの地名が無くなりました。ほとんどのタクシーにカーナビがあり個人もスマホの地図機能を使いこなす今だと住所の検索はしやすくなりました。ずいぶん住所に関する視点が変わりましたので、改訂版があったら面白いだろうなと。2015/02/01

bvbo

1
興味ある分野なので楽しく読めた。付番した人達大変だったろうな…。そもそもの地番の成り立ちは「課税や不動産登記のための土地の符号」であって、住所を示すことは第二義的な使用方法なのである。て、普通の人にはわりとどうでもいいんだよな…(しかし時々とても困る) よその国の付番も知れて良い。 2019/02/07

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