出版社内容情報
「ここは色彩溢れる織物のような街」──この島の興亡を描きつくした塩野七生が語る「海の都」への想い。巨匠たちの美を徹底案内。
「ティツィアーノの絵は、ヴェネツィアにとって最高の外交カードでした」塩野七生。「ここは色彩に溢れた織物のような街」。一千年にわたる共和国の興亡を描き尽くした塩野七生が「海の都」への想いを語り、国家と芸術家の“幸福なる関係”を解き明かす。さらに、豊饒なる美の遺産――比類のない景観、巨匠達の傑作を美術史家・宮下規久朗が徹底案内。水上の迷宮に、歴史・美術・建築からアプローチする至福の一冊。
内容説明
長編『海の都の物語』で一千年にわたる共和国の興亡を描き尽くした塩野七生が、いま新たに「海の都」への想いを語り、かつてこの街が築きあげた国家と芸術家との“幸福なる関係”を解き明かす。さらに、中世からルネサンスを経てバロック期に至る豊饒な美の遺産を、美術史家・宮下規久朗が案内。水と光の織りなす比類のない景観、独自の発展を見せる建築空間。ベッリーニに始まり、ティツィアーノを頂点とする“ヴェネツィア派”の巨匠たちが手がけた天井画・壁画・祭壇画との調和を、心ゆくまで堪能したい。水上の迷宮ヴェネツィアに、歴史・美術・建築からアプローチする至福の一冊。
目次
「海の都」の美を歩く
ヴェネツィア美術案内
第1章 ラグーナの暁光―ビザンツからゴシックへ 15世紀前半まで
第2章 遅咲きのルネサンス―ベッリーニの絢爛、カルパッチョの物語 14~16世紀初頭
第3章 ティツィアーノの世紀―巨匠たちが彩る黄金時代 16世紀
第4章 バロックの黄昏―最後の光芒ティエポロ 16~17世紀
著者等紹介
塩野七生[シオノナナミ]
作家。1937年東京都生れ。学習院大学文学部哲学科卒業。1963年から68年までイタリアに遊学。68年、最初の作品「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。70年、『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により毎日出版文化賞。同年よりイタリアに居住。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年よりローマ帝国の興亡を描く大作『ローマ人の物語』に取りくみ、年に1作のペースで執筆。93年、『ローマ人の物語』により新潮学芸賞
宮下規久朗[ミヤシタキクロウ]
美術史家。神戸大学大学院人文学研究科准教授。1963年愛知県生れ。東京大学大学院人文科学研究科修了。2005年、『カラヴァッジョ聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)によりサントリー学芸賞および地中海学会ヘレンド賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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