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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S.Mori
28
ドラクロアの代表作が収録されています。文庫なので絵のサイズが小さいことが残念ですが、それでも絵の良さは十分に伝わってきました。「キオス島の虐殺」のような躍動感があって、情感があふれ出す絵には強く惹きつけられます。ショパンの肖像のようにモデルにした人物の内面が伝わってくる静謐な絵も好みでした。ドラクロアはシェークスピアに傾倒していたそうです。実際にイギリスに渡って、シェークスピアの演劇を見たとのこと。シェークスピアが大好きな私には嬉しい逸話でした。2020/08/17
Royalblue
11
躍動感と悲壮感に満ち満ちた諸作に、時折斬新ともいうべき静物画を遺したドラクロワ。北方アフリカ大陸への旅が終生忘れがたき着想の源泉となったと記されている。あの分断されたショパンとサンド二人の肖像画は元来ピアノを弾くショパンを主体とし、その後方辺りにサンドがいるという構図であったというのには漸く納得した。絵のサイズもさることながら、どの様な一枚として描かれていたのか皆目見当もつかなかった。ネットで検索してみるとなるほど、復元された分断前の肖像画が幾つか見受けられる。2016/07/14