新潮選書
関羽伝

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106005954
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0323

内容説明

なつめ色の赤ら顔に黒い髭。名馬「赤兎」にまたがって、威風堂々、戦乱の世を駆け抜ける―。千八百年間にわたり、読者を魅了し、多くの伝承を生み、現代においても中国、香港、マカオ、マレーシアなどで根強い信仰を保ちつづける関羽。『三国演義』を手に、関羽の六十二代目の子孫を訪ね、関羽ゆかりの地を歩きつつ、桃園結義、虎牢関の戦いなど名場面を活写。颯爽たる忠義の人、関羽の魅力にせまる歴史探訪。

目次

第1章 故郷を後に
第2章 義兄弟の契り
第3章 乱世に躍り出る
第4章 許昌にて
第5章 劉備軍団再編成
第6章 天下三分の計
第7章 信頼と謀略の間に
第8章 大勝利・大敗北
終章 人から神へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NyanNyanShinji

2
史実と三国演義等の伝承を仕分けしつつ、関羽の生涯の記述を通じて伝承の背景を明確化して、どのように関羽伝説が受容されたかが書き綴られてます。面白かった!2021/04/28

安曇礼

1
関羽はなぜ“アジア一の神”になったかを、関羽の生涯を追いながら読み解いてゆく本で、冒頭、悪徳塩商人を斬って故郷を出たいきさつやら、62代目の子孫が実在するというあたり、終盤の信仰が広まってゆくあたりは面白かったが、中盤はなにやら、三国志演義本編に飲み込まれてしまった感じだったのが、些か期待はずれ。2012/08/24

にゃも

1
『演義』の軌跡を基準として、広く関羽の生涯を追っている本です。特に第一章・第二章では『三国志』『演義』ともに記述の乏しい関羽の出生についてを地元の伝説に基づいて紹介されています2011/03/25

韓信

0
関羽の生涯を演義ベースに正史と中国各地の民間伝承を参照しながら綴るとともに、死後の神格化と現代における受容を現地踏査で追究する、評伝のようなルポのような中途半端な本。関羽の地元の胡散臭い郷土史家が「概ね正しい」と考えているような俗説や演義の記述に信を置く著者のスタンスがまずダメ。諸侯国の長官を太守、郡の長官を相と見なしたり、裴注を読めば明白な関羽の横恋慕の相手を呂布の妻と誤認したり(本当は秦宜禄の妻)と史実の誤認も多く、神格化の過程の説明も粗雑。歴史を取り扱った読み物としてはかなりレベルが低い。2016/11/30

明智紫苑

0
日本の三国志ファンは孔明好きが多いが、本場では関羽が一番なんだなぁ。2014/02/17

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