新潮選書<br> 父親の研究

新潮選書
父親の研究

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784106005640
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0336

内容説明

父親にしかわからない気持ちとは何か、父親にとって子供とは何か、子供にとって父親とは何か―古今東西のユニークな父と子の物語から学ぶ、父親も母親も必読の好著。

目次

プロローグ 父親になるということ、父親であるということ
第1章 娘に家事いっさいを教えた幸田露伴
第2章 森鴎外と四人の子供の愛情物語
第3章 一人息子を徴兵から守った金子光晴
第4章 三歳から早期教育を受けたミル
第5章 父とたたかうカフカ
第6章 父親から養育費を請求されたシートン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆきらぱ

4
たいへん面白く読んだ。何人かの著名人の父親としての横顔や父親との関係性をのぞくことのできる興味深い一冊だ。最後の章のシートンは父親が養育費の支払いを子供達に要求してきたことが書かれている。これは著者がこの本が書かれる動機ともなった強いエピソードで、私も驚いた。シートンは親にその支払いを済ませたそうだ。それは遺産として父親の死後にでも戻ってきたのだろうか。東西色々な親子関係があった。2016/02/03

2
面白かった。父親というのはどのようなことを考えて生きているのだろうというのが疑問で、この本を手に取った。幸田露伴や森鴎外などのように最高の理想の父親のような人もいれば、カフカの父やジェイムズ・ミルなどのように生涯悪い意味で子に影響を与え続ける父親もいる。どれが正解かなどはない。読むうちに、彼ら父親もまた、子であったのだと考えるようになった。繰り返される親子の関係が、確実に未来の誰かも分からぬ人間を作り出すのかもしれない。2022/03/10

コニタン

0
幸田露伴と森鴎外のように、子供に語られる父親にはなれないな2013/03/16

Arte

0
父親としての在り方がどうこう、というより、こんな偉人変人がいた、という話で面白かった。幸田露伴が幼児を含む三人の子を一人で苦労して育てたとは知らなかったし、森鴎外がどうしてそこまで我が子に慕われていたのかもナゾだ。 2008/12/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/885063
  • ご注意事項