目次
書は自然な姿がいい
心を遊ばせる
書はなぜ生気なのか
摩崖碑の魅力
余韻をたのしむ
たなごころの美
白に見えるもの
均衡の美
自画像としての書
素直な書がいい〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きさらぎ
4
良寛、一休、高野切、王羲之、空海、そして現代の書家まで、書家が愛する様々な作品を取り上げ、自在に語った随想集。鑑賞力というか感能力というか、とにかく著者のレベルが高すぎて、一本の線にそこまで感じるのか…!と圧倒される。ふと武満徹の『ひとつの音に世界を聴く』などを思い出したり。とても著者に共感するまではいかないのだが、少なくとも本書を読むと、「書」という世界にもっと踏み込んでみたい、とは思わせる。それ程に著者が見ている(であろう)世界は魅力的だし、またすごい表現力、文章力だと思う。勉強してまた戻って来たい。2016/04/15
eve
0
書道を始めたくてとりあえず借りて読んでみた本。題名の通り、様々な形式の書に対してその特徴や見るべき点、楽しみ方を示してくれる。殊更に書道をやりたくなった。そして王羲之のラスボス感。仰ぎて宇宙の大なるを観る2013/11/03