新潮選書<br> シェイクスピアの面白さ

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新潮選書
シェイクスピアの面白さ

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784106001031
  • NDC分類 932
  • Cコード C0398

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きりぱい

11
シェイクスピア作品を偉大な名声によって読むのではなく、当時の観客が愛した同じ目と心で見よというくだりが印象的。当時の劇場状況のもと書かれたということを頭に入れると、野外で、歴史考証のある衣装や舞台装置があるわけでもない舞台をいかに観客にわからせるか、くどいくらい状況説明が入っている台詞もそれでわかる。あくまで生きた時代を描いたということで、翻訳も現代に即した言葉になってしかりとあるのに、なるほど。ゆっくり台詞の行間の心理まで読むと浮かぶ性格群像の面白さなど、シェイクスピアの面白さがとっつきやすい。2013/04/14

Ernest

4
シェイクスピアの作品を精読していると、多義性が途方もなくて、難しいと思ってしまうのだけれど、シェイクスピアはまず面白いでしょ、ということを思い出させてくれた本。「偉大なシェイクスピア」として語られることが多いけれど、実際は面白いものを書かなければというプレッシャーの中で作品を生み出していた、一商業戯曲家にすぎない。あと、エリザベス朝の観客は舞台を聴きに行ったのであって、派手な演出でなく、言葉を楽しんでいた。派手な演出だけ楽しめるのではなく、もっと想像力を働かせて言葉を味わえるようになりたい。2014/11/11

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