Crest books<br> ジュリエット

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Crest books
ジュリエット

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105901318
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

母と娘、そのまた娘。届かない互いの思いを諦観とともに描くアルモドバル監督映画化の連作など、ビターなマンロー全開の傑作短篇集。海で死んだ夫。突然姿を消した二十歳の娘。届かない互いの思いを描く連作短篇を巨匠アルモドバル監督が映画化! ジュリエットという一人の女を主人公に、行きずりの出会い、妊娠と結婚、夫の死、そして母娘の愛と確執を描く連作三篇を中心に、人生の不可解をそのまま投げだすような、ビターでサスペンスフルなマンロー円熟期
の短篇集。傑作揃いのマンロー作品のなかでも特筆すべき連作を、長年の愛読者であるアルモドバルがつい
に映画化。

アリス・マンロー[アリス マンロー]

小竹 由美子[コタケ ユミコ]

内容説明

長距離列車で乗りあわせた漁師に惹きつけられ、やがて彼のもとで暮らしはじめる大学院生のジュリエット(「チャンス」)。娘が生まれ、田舎の両親を訪ねるが、父母それぞれへの違和感にこころは休まらない(「すぐに」)。やがて夫は諍いのさなかに漁に出て、突然の嵐で遭難。つねにそばにいてくれた最愛の娘は、二十歳のときに失踪し、行方知れずのままだ。いまやバンクーバーで人気キャスターとなったジュリエットは、ある日、娘の消息を聞く―(「沈黙」)。以上、マンロー版「女の一生」ともいえる“ジュリエット三部作”のほか、ふとした出来事でゆすぶられる人生の瞬間を描いて、マンローの恐るべき技量が冴えわたる短篇小説集。

著者等紹介

マンロー,アリス[マンロー,アリス] [Munro,Alice]
1931年、カナダ・オンタリオ州の田舎町に生まれる。書店経営を経て、68年、初の短篇集Dance of the Happy Shadesがカナダでもっとも権威ある「総督文学賞」を受賞。以後、三度の総督文学賞、W・H・スミス賞、ペン・マラマッド賞、全米批評家協会賞ほか多くの賞を受賞。チェーホフの正統な後継者、「短篇小説の女王」と賞され、2005年にはタイム誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選出。09年、国際ブッカー賞受賞。13年、カナダ初のノーベル文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

144
映画化された『ジュリエッタ』の原作を3部をふくむ短編集。作家自身の人生やそれに対する考え方を否応なしに思わされた。人生は悲喜こもごもでしょう。なのに、大笑いする主人公はどこにいる?みんな控え目で、少し意地悪で、奥底に隠していても見え隠れする嫉妬深さ。でも、誰も絶望していない。傷付きながらも、やり過ごしている。どの短編を読んでも思ったのは、「…それでも、男がいないよりはいた方が幸せ。嫉妬をするより羨ましがられたい」ということ。個人的には「tricks」が好み。そうよ、彼と話しなさいよと彼女に心で話しかけた。2016/12/16

遥かなる想い

130
アリス・マンローのジュリエット三部作を含む短編集である。一人の女性の人生を、女の立場から、 母を 親子を 丹念に描く 著者らしい短編集である。 ちっぽけな出会いから その後の人生が変わっていく…その 移ろいを哀愁を込めて描いている、そんな短編集だった。2021/09/15

藤月はな(灯れ松明の火)

100
選択の悔いと諦観の狭間で生きる女達。アルモドバル監督で映画化されたジュリエット三部作。その中で心を掴んで離さないのが、離れて暮らしていた親を(ある意味)見捨てたと思ってしまう「すぐに」。一人暮らしをしていた時、祖母の生活に介護が必要になっていた事を知った時の気持ちを思い出してしまいます。でも娘ペネロピの視点から見ると母の愛は自分勝手で重過ぎる…。「トリック」は初恋の理不尽な終わりの理由にアッと言わされました。うん、確かにこれは仕方なかったかもしれないけど、「もし〜してたら」を考えてしまいたくなるね…。2017/02/20

星落秋風五丈原

65
「Runaway」自分に自信がなくてふらふら彷徨う妻カ―ラは自分の分身を山羊のフローラに見る。フローラの末路を知った彼女はこの先どう生きていくのか。ペドロ・アルモドバル監督によって映画化されたジュリエッタ三部作収録。『Passion』「あれが、男たちが―世間の人たちが、皆が―考える女の子というものの姿だったからだ。美しく、大事にされ、甘やかされ、身勝手で、脳たりん。それが女の子というものなのだ。恋をすべき相手なのだ。(p216)」随分と同性に対して辛辣なマンロー節。2016/11/26

りつこ

63
とてもよかった。今までもマンローの作品は読んできたけれど今回は特にぐっときた。ほんの一瞬の決断、出会い、別れが自分の人生を変えていく。あれが人生の岐路だったのだと気付くのはそれから何年もたってからだ。つかんだはずの幸せもいつまでもそこにあるわけではなく、作った家族もばらばらになり、気が付けば一人になっている。苦い物語が多いけれど諦めに似た穏やかさがあってそこに慰められる。2016/12/04

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