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出版社内容情報
ジンバブエの人々の悲喜こもごもの日々を描く十三の物語。フランク・オコナー賞候補となったデビュー短篇集。クッツェー絶賛!
デビュー短篇集がフランク・オコナー賞候補に。ジンバブエの人々の十三の物語。「もう決して植民地にはならない」――一九八〇年に独立したアフリカ南部の国ジンバブエ(旧ローデシア)。白人を打ち負かし、理想に燃えていたはずが、いまや天文学的ハイパーインフレが進行中。そんなジンバブエを舞台に、さまざまな階層の人々の悲喜こもごもを描く十三の物語。J・M・クッツェー、イーユン・リー絶賛のデビュー作。
内容説明
アフリカ南部の国、ジンバブエ(旧ローデシア)。1980年、悲願の独立を果たしたものの、大統領はその後30年も居座りつづけ、解放の夢は天文学的ハイパーインフレ(1000億ドル札=5米ドル)と物不足、エイズの蔓延という悪夢に変わった。―女ったらしの夫を国葬で送るはめになった英国人妻の諦観と覚悟。ブランチ、ランチ、お茶にディナー、リッチな銀行家の妻の淡く深い寂寥。赤ん坊を熱望する女と困惑する夫、人知れず身ごもった流れ者の女。三人の人生が劇的に交錯するある一夜。ゲリラの村からやってきた明るく溌刺としたメイドの思い出、その苦い幕切れ…。はるかな国の、さまざまな階層の人びとの日々の暮らしを、恬淡としたユーモアと繊細な情感をまじえて描きだす、類いまれなデビュー短篇集。フランク・オコナー国際短篇賞最終候補作。ガーディアンファーストブック賞受賞。
著者等紹介
ガッパ,ペティナ[ガッパ,ペティナ] [Gappah,Petina]
1971年、父の赴任先であるザンビアで生まれ、まもなくジンバブエ(当時はローデシア)に帰国。ジンバブエ大学で法律を学び、オーストリアのグラーツ大学、イギリスのケンブリッジ大学に留学。国際商取引法の博士号を取得。1998年よりジュネーブの世界貿易機関に勤務。2009年、短篇集『イースタリーのエレジー』でデビュー。同作で「ガーディアン」紙のファーストブック賞を受賞、またフランク・オコナー国際短篇賞の最終候補となり、一躍注目を集める
小川高義[オガワタカヨシ]
1956年横浜生まれ。東京大学英文科大学院修士課程修了。東京工業大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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