四色問題

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105452018
  • NDC分類 415.7
  • Cコード C0041

内容説明

四色問題とは―白地図を塗り分けるとき、何色あれば充分か?ただし、隣り合う領域同士は別の色でなければならない。1852年にひとりの学生が提示した四色定理。一見簡単そうでいて、証明は極めて困難。その証明のために、以後1世紀半にわたって、全世界の数学者、アマチュア愛好家、パズラーたちが頭をひねらせた。ルイス・キャロルにロンドン主教、新婚旅行のあいだ中、新妻に地図を描かせていた数学者に、数学史上最も有名な「間違った証明」を提出してしまった男…幾多の人物の挑戦と失敗、そして問題解決までを描く知的興奮の数学ノンフィクション。

目次

第1章 四色問題
第2章 問題提起
第3章 オイラーの有名な公式
第4章 ケイリーが問題を蘇らせて…
第5章 …ケンプが解いた
第6章 運の悪い人々
第7章 ダーラムから飛んできた爆弾
第8章 大西洋を渡って
第9章 新しい夜明け
第10章 成功!…
第11章 …けれどもそれは証明なのか?

著者等紹介

ウィルソン,ロビン[ウィルソン,ロビン][Wilson,Robin]
1943年生まれ。オックスフォード大学数学科を卒業後、ペンシルヴァニア大学で数論を研究し、博士号を取得。現在はオックスフォード大学ケブル・カレッジの数学フェロー、英国オープン・ユニヴァーシティの純粋数学科学科長を務める。著書多数

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院客員助教授(脳科学、認知科学)。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程を修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえの

8
めちゃくちゃ難しかった。ただずっと気になっていた数学の問題やったから、気合いで読み終える。2018/01/18

タカオ

7
地図を塗り分けるのには4色で十分か?一見すると簡単そうなこの問いが生まれたのは1852年。それから数学者たちは意地と名誉をかけて証明に挑みました。D可約、不可避集合、放電法…一般人にはわけのわからん奇妙な手法を繰り出し、最終的にはコンピュータの力を借りて証明されたのは1976年です。コンピュータを使った証明。なんだか今聞いても違和感があります。これが工学ならまったく抵抗ないのですが。数学なんてはるかな昔からすでに私の手には負えないほど高度なのに、現代数学となるともうヒトの限界超えてるのではないかしら(笑)2017/03/07

Mzo

4
「問題の意味は素人でも分かるのに一向に解けない」という数学の難問の1つだった四色問題。コンピュータによって解かれた、というのは知っていたけれど、それまで何人もの数学者がどのようなアプローチで迫っていったかが分かって面白かった。数学的な意味を分かろうとして読んでたのは途中までだけど(笑)2013/03/29

kouki_0524

3
有限なのに無限以上に時間を要してしまうのが数学の不思議なところ。四色定理の証明もその一つで、証明にコンピュータが使われるほど。三色問題にいたってはNP問題であり、コンピュータでも難しい。力業かもしれないけど、コンピュータの使用に至るまでの理論は数学者の手によって編み出されたものなのだから、十分立派な仕事だと思う。2014/01/31

siomin

2
『フェルマーの最終定理』『暗号解読』など、海外のサイエンスノンフィクションを何冊も翻訳している新潮社。数学の難問である「四色問題」をいかに解いていったのかを記したのがこの1冊。 数学の門外漢である私からしても、上記2冊は面白かったけど、この本はそんなに内容がすっと消化されなかったのが残念。そのせいか早く読み終わった。 しかし、訳者が茂木健一郎となっていて、よく1冊を翻訳する時間があったなあと思いましたが、あとがきをみて納得。下訳をした人がいて、茂木健一郎はいわゆる「監訳」なんですね。2014/08/10

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