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トゥルー・ストーリーズ

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105217082
  • NDC分類 934
  • Cコード C0098

内容説明

「事実は小説よりも奇なり」と世に言うが、ふつう我々はこの格言を、いわば時おりの真実と受けとめているにすぎない。だがポール・オースターにとって、「事実は小説よりも奇なり」という格言は、決して単に「時おり」にとどまらない、もっと本質的な真実であるように思える。このエッセイ集は、そうした「現実」の不思議を扱ったエッセイが核になっている。また、比較的最近に書かれた、世界の悲惨に対する静かな悲しみをたたえた文章もいくつか見られる。たとえば「地下鉄」は、あの9月11日から一か月経った2001年10月11日、ニューヨークについて自分が愛するもののことを書こう、と思って書いたという。小説家オースターの隠れた側面をいくつか伝えてくれる大変に魅力的なエッセイ集である。

目次

赤いノートブック
なぜ書くか
その日暮らし
事故報告
スイングしなけりゃ意味がない
折々の文章(「あれを読むと、以前僕の母親の身に起きたことを思い出すよ…」;サルマン・ラシュディのための祈り;ゴサム・ハンドブック;ペンシルヴェニア州知事への嘆願;訳者から;戦争に代わる最良の代替物;段ボール箱考;覚え書き 二〇〇一年九月十一日、午後四時;NYC=USA;地下鉄)

著者等紹介

オースター,ポール[オースター,ポール][Auster,Paul]
1947年、ニュージャージー州ニューアーク生まれ。コロンビア大学を卒業後、石油タンカー乗組員、山荘管理人などの職を転々としながら翻訳、詩作に携わる。82年、初めての散文作品『孤独の発明』を書いたのち、85年から86年にかけて刊行された「ニューヨーク三部作」で小説家となる。以後着々と秀作を発表し、フランス、ドイツ、日本などでは本国アメリカ以上に評価の高い世界的人気作家として活躍している

柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年、東京生まれ。東京大学文学部助教授。専攻、現代アメリカ文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。