出版社内容情報
耳に聞こえないメロディーは、聞こえるメロディーよりさらに甘美だ。微生物の営みを音楽にしようと試みる現代芸術家のもとに、捜査官がやってくる。容疑はバイオテロ? 逃避行の途上、かつての家族や盟友と再会した彼の中に、今こそ発表すべき新しい作品の形が姿を現す――。マーラーからメシアンを経てライヒに至る音楽の歩みと、一人の芸術家の半生の物語が響き合う、危険で美しい音楽小説。
内容説明
微生物の遺伝子に音楽を組み込もうと試みる現代芸術家のもとに、捜査官がやってくる。容疑はバイオテロ?逃避行の途上、かつての家族や盟友と再会した彼の中に、今こそ発表すべき新しい作品の形が見えてくる―。一人の音楽家の半生の物語は、マーラーからメシアンを経てケージ、ライヒに至る音楽の歩みと重なり合いながら、テロに翻弄される現代社会の姿をも浮き彫りにしていく。危険で美しい音楽小説。
著者等紹介
パワーズ,リチャード[パワーズ,リチャード] [Powers,Richard]
1957年イリノイ州エヴァンストン生まれ。イリノイ大学で物理学を専攻、のちに文学に転向する。文学修士号を取得後、プログラマーとして働くが、アウグスト・ザンダーの写真と出会ったのをきっかけに退職し、デビュー作となる『舞踏会へ向かう三人の農夫』(1985)を執筆、各方面から絶賛を浴びる。現代アメリカにおいて最も知的で野心的な作家の一人。9作目の長編『エコー・メイカー』(2006)で全米図書賞を受賞
木原善彦[キハラヨシヒコ]
1967年生まれ。大阪大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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