転生―古代エジプトから甦った女考古学者

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105057312
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

私は王様の愛人だった―ありふれたイギリス人女性は、自分が古代神殿の巫女だったという記憶を持っていた!特異な転生経験をたどるノンフィクション。

内容説明

20世紀前半、自分の前世が古代エジプトの巫女であると知ったドロシー・イーディーは、昼は謹厳なエジプト学者として評判を高めてゆく一方、夜になると幻視の世界に入っていった。ついにナイル渓谷にあるアビドスの神殿に住みつき、生涯を終えたイギリス人女性の軌跡を辿る異色ノンフィクション。

目次

第1章 ベントレシヤイト
第2章 ドロシー・イーディー
第3章 ブルブル・アブドゥルメギード
第4章 オンム・セティ
第5章 ハニー・エル・ゼイニ 友情の物語
第6章 オンム・セティ 晩年
第7章 エピローグ:オンム・セティを探して

著者等紹介

コット,ジョナサン[コット,ジョナサン][Cott,Jonathan]
ニューヨーク在住の作家・詩人。『ローリングストーン』誌の創刊以来の編集者。音楽家へのロング・インタビューや緻密な評伝を得意とし、『グレン・グールドとの対話』(邦訳・晶文社)、『シュトックハウゼン』、『ボブ・ディラン』などの編著書がある

田中真知[タナカマチ]
作家・翻訳家。1990年より1997年までエジプトに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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へへろ~本舗

8
これはなろう小説の転生おれTUEEEではない。古代エジプトのファラオ、セティ一世の愛人だったという記憶が三歳の臨死体験で蘇ったオンム・セティ。イギリス人でありながら古代エジプトに対する知識が豊富でありエジプト学者達と交流を持ち一目を置かれエジプトに葬られた。「転生」という特異なテーマを扱いながらも、狂信的にならず神秘主義に陥らずオンム・セティという風変わりな女性を魅力的にかつ淡々と描いた伝記である。面白かった。2018/10/26

アムリタ

5
エジプトに行く事になり、読んだ。イギリス人女性が3歳の時に事故に遭い、古代エジプトの神官であった記憶を思い出し、生涯をその研究と信仰に捧げてエジプトの聖地で生きるというノンフィクションなのだが、高名な学者たちが頼りにするほど、彼女の知識や情報が正確だったという。彼女はファラオの愛人であったため、時空を超えてアストラル体のファラオが、夜毎彼女会いに来るというラブストーリーでもある。様々な立場から、彼女への見解が述べられているのも面白い。3000年以上前のセティ1世のミイラに早く会いたくなった。 2018/12/28

ちゃみ母

3
過去と現実を生きるオンム・セティ。魅力的な人物だ。転生が真実であろうとなかろうと、圧倒的なエジプトのリアリティの中に彼女は生きた。三千年もの時を越えた愛の物語は素晴らしい!2020/02/16

そらいろ

2
【図書館】古代エジプトのファラオの愛人だった14歳の巫女の記憶を持つ女性の生涯。3000年にも渡る最も長いラブストーリー(あとがき)であり、同時にエジプトを愛した考古学者の一生でもある。貧しくとも「幸せは自分の心が決める」の通り、愛する人に愛され、エジプト文化発掘に貢献し、外国人でありながら地元民に尊重された。幸せな生涯だったと思う。現実の家族(両親や離婚した夫・子供や孫など)への記述が殆どなく、どう思っていたのか気になった。最後の章に精神医学的・科学的アプローチもあり、一方的ではない視点に好感を持った。2010/10/17

とわ

1
事実は小説よりも奇なり、を地で行く話。他の著者の、というかエジプト考古学者視点の本も読んでみたい。2009/07/01

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