三島由紀夫―ある評伝 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 346p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105057022
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

天才三島の生涯と文学にこれほど激しく斬り込んだ評伝がほかに書かれただろうか。絢爛たる言葉の王国を構築した作家としての三島。肉体への執着を露わにし、武士道を称揚し、余人には理解できない最期を選んだ行動の人三島。二つの貌の隔たりは大きく、空隙は容易に埋めることができない。J・ネイスンは“死へろエロティックな渇仰”の視点から、神話と誤解に塗り固められた三島像を打ち砕くべく鑿を揮う。

目次

第1部 三島由紀夫・その出自と幼少期―大正十四年~昭和十二年
第2部 最初の開花・戦争期の三島由紀夫―昭和十三年~昭和二十年
第3部 三島由紀夫と戦後文学―昭和二十一年~昭和二十四年
第4部 戦後文壇の寵児・三島由紀夫―昭和二十五年~昭和三十一年
第5部 三島由紀夫と結婚・『金閣寺』から『鏡子の家』まで―昭和三十二年~昭和三十四年
第6部 三島由紀夫と六〇年安保―昭和三十五年~昭和四十一年
第7部 三島由紀夫と“楯の会”―昭和四十二年~昭和四十四年
第8部 三島由紀夫の自決―昭和四十五年

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

筑紫の國造

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自分は三島由紀夫の作品は文庫版をいくつか読んだだけ、評伝も一つか二つ読んだだけなので詳しく比較検討する資格はない。それでも、この評伝は三島のある側面を描き出しているとは思う。著者は三島とかつて親交があり、後に仲違いしており、割合に客観的な観察が出来ている。三島の最期を「死へのエロティックな渇望」と定義した部分は、一部当てはまるだろう。恐らく最も多くの評伝が書かれて来た作家の一人である三島の姿を知る、一助にはなるか。個人的には著者と三島の私的関係の記述が面白く、もうちょっとその部分があってもいいかなと思う。2016/04/13

v&b

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とりあえず三章まで。非常に読み応えあり。無駄がない文体。購入して、いずれ再開。原著(英文)と併読予定。2011/01/07

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