紳士協定―私のイギリス物語

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104752065
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

新米外交官の「私」はイギリスで十二歳の少年と親友になった。二人の真摯な対話から階級社会の孤独と職業倫理を問う回想録。

内容説明

あの夏の約束を捨て、私は外交官になった。―初めての任国で親友になった12歳の少年。政治に巻き込まれるなと警告してくれた同期。秘められた友情と別れを追想する告解の書。

目次

モスクワのテーブルマナー
フレミングス・ホテル
ステーキ・アンド・キドニー・パイ
ジェシー
フィッシュ・アンド・チップス
チャイナタウン
フォイルズ
コレッツ
スコッチ
郊外電車〔ほか〕

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
作家、元外務省主任分析官。1960年生まれ。85年に同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、本省国際情報局分析第一課において、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年背任と偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部に逮捕され、05年執行猶予付き有罪判決を受ける。09年最高裁で有罪が確定し、外務省を失職。05年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

67
とても良かった。こんな本をかける人なんだ。 子供と犬のいる家にホームステイしろ、て定石。著者は外務省からロシア語を学ぶためにイギリスに勉強に行かされる。ステイ先の子供と、お互いの宿題を助け合おう、と紳士協定を結ぶ。 良き兄貴ぶりが微笑ましい。 食べ物の話題も多く楽しい2024/04/12

サトシ@朝練ファイト

45
この本の感想?さあて困ったぞ。86年から91年なんて世界史的に激動の時代に、人とのつながり?わかってそうで分かりにくい階級制度?戦メリを持ち出してのWWⅡ?そして神学等彼の頭の中では総て連関してるんだ。昔読んだ「遥かなるケンブリッジ」も良かったけど、これはさらに上を行く。知への渇望を少しでも見習いたい。2014/11/03

いろは

32
読友さんが紹介されていて興味を持った本。タイトルを『紳士協定』とつけたところ、作者の佐藤優さんってすごい!それにしてもに外務省って、入るのも激大変だろうけど、入省してからも毎日毎日あんなに勉強しなきゃいかんのね。就職したらまず留学…ってのが、一般人の私には、この本を読むまでピンと来なかったけど、なるほど語学を磨く事と人脈作りなのか。読んでいて思ったのは、地頭の良い方は、会話力が抜群だ!そして聞き上手。そこはとっても見習いたいところです。★★★★☆2022/01/11

KAZOO

21
佐藤優さんの青春時代とある少年との心の触れ合いなどがイギリスという場所での一つの思い出話となっています。実名で同期の人や外務省の先輩が出てきますがそれよりも若い時の神学への捨てがたい思いなどがひしひしと伝わってきます。私も同じような経験があるのですが、ここまでの思い出はなかったなあ、と自分の平凡さに残念な感じと安心さとがないまぜになっています。2014/05/19

ぐうぐう

20
まるで、一編の映画を観ているかのような読書だった。それほどにこの本は、溢れんばかりの魅力に満ちている。若き佐藤優が、イギリス研修中に出会ったグレン少年との日々が、眩しく、せつなく、読む者に沁みてくる。異文化の生活の中で、しかしグレンと心を通わせていく過程に、胸が熱くなる。それでいてこの青春物語は、外交そのものを描いているとも言える。様々な読み方を許す、懐の深い回想記だ。2012/09/04

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