功利主義者の読書術

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104752041
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

巷に溢れる書物から何を選び、どう読むべきか。現代を生き抜くための知の技法を伝授。
タレント本、ベストセラー本からエッセイ集、ビジネス書、世界文学の名作、哲学書、宗教書まで――。功利主義、すなわち「役に立てる」という観点からこれらの本を読み直し、今まで気づかなかった智慧を見いだす。「インテリジェンス・マスター」佐藤優が、人生の様々な困難を乗り越えるための画期的読書術を教える。

内容説明

タレント本からビジネス書、世界文学の名作、哲学書、宗教書まで―。今まで気づかなかった智慧が見えてくる。「役に立てる」という観点から本を読み直せ!佐藤優が教える画期的読書術。

目次

資本主義の本質とは何か
論戦に勝つテクニック
実践的恋愛術を伝授してくれる本
「交渉の達人」になるための参考書
大不況時代を生き抜く智慧
「世直しの罠」に嵌らないために
人間の本性を見抜くテクニック
「沖縄問題」の本質を知るための参考書
再び超大国化を目論むロシアの行方
日本の閉塞状況を打破するための視点

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
1960年生まれ。85年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、95年より外務本省国際情報局分析第一課において主任分析官として、対ロシア外交の最前線で活躍。05年に発表した『国家の罠外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

8
2007年が初出。まえがき1ページで戒めが語られる。読書は「他人の頭で考えること」。だから、他人の発想に支配されて、他人の思考回路の隘路にハマらないようにしたいものだ。今のアベノミクスも円安で輸出業者と投資家や株主の一部が潤う程度に思うが、「新自由主義が日本全体を覆うと、圧倒的大多数の国民は、資本(カネ)のうつまきから逃れることができなくなってしまう」(42ページ)。そうだと思う。格差社会で下流、貧困層が増えてしまった不安定社会なので。28冊の分析書でもある。自分の頭で考えて社会を変えることが求められる。2013/01/31

ひとまろ

7
佐藤優氏による読書術。 今回はどうやって読むか?ではなく どういう読み方をするか!である。 ○○論や○○主義などを駆使して、 これまでに出版された本を どう解釈して読み進めるか・・・ という視点のもの。 この方はこの本に対して こうやって当てはめているんだなぁ と感心するばかり。 やっぱり頭の良い人なんだな。。。2014/01/27

hwconsa1219

5
功利主義、つまり現代に役に立つという観点から、佐藤氏が古今の様々な書を抽出し解説をされたブックガイドです。さすが知の怪人、本当に興味深い本が多い。ここに挙げられた本は是非読んでみようと思いました。2015/08/05

ぐうぐう

4
優秀な外務官僚としてソビエト連邦の崩壊に立ち会い、国策捜査のもと逮捕されたのち、インテリジェンスの旗手として華々しく出版界を駆け巡る佐藤優らしく、功利主義的観点からの書評集となっている。その視点に立てば、マルクスの『資本論』は新自由主義への抵抗の書となり、『ふぞろいな秘密』と『負け犬の遠吠え』は外務省の腐敗構造を追及するための戦術書となり、琉球王朝を描いた小説『テンペスト』は政治と外交の実用書となるのだ。やや引用が多いところは気になるが、読書とは多面的であるはずなのだという醍醐味を教えてくれる。2009/09/30

Empirestar

4
本書で取り上げられる本で語られる物語や思考法、論理を通じて得られたツールや「モデル」から、現実の様々なコンテクストや状況に遭遇した際に「どのように身を処するべきか」判断できる思考法を得るための本である。そういう意味では大変現実的な利用法ができる本でもあり、自分の立ち位置を見据えながら、背後に隠された意図に敏感になれるためのアイディアを得る本でもある。よい評論・書評集でした。2009/07/30

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