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アミダサマ

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  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104734023
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

すでに続々と絶賛の声! 恐怖と感動がいちどに襲いかかる傑作、ただ今降臨!
その名はミハル。廃棄された冷蔵庫から発見された。愛くるしい彼女がその寺に来た日から、集落は変わってゆく。そして猫の死、母の死。冥界に旅立ってゆく者を引き止めようと、ミハルは阿弥陀様に全身全霊でぶつかっていった。その夜、愛し愛された者たちが彼女に導かれて激しく交錯する。冷蔵庫から生まれたミハル、一体おまえは……

「鳥肌が立った!」──大森望氏・吉野仁氏・井家上隆幸氏・香山二三郎氏、絶賛!

内容説明

幼な児の名はミハル。廃棄された冷蔵庫から生れた物言わぬ美貌の子。ミハルが寺に引き取られてから集落はじわじわと変わってゆく。そして猫の死。そして母の死。アミダサマ!ミハルは無心で阿弥陀仏に何かを念じているようだった。冥界へ旅立つ者たちをその手で引き止めるために。痛切なその叫びは冷蔵庫の扉を開けた男にもしっかりと届いていた…。

著者等紹介

沼田まほかる[ヌマタマホカル]
1948年、大阪生まれ。『九月が永遠に続けば』(新潮社)で第五回ホラーサスペンス大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuna Ioki☆

77
985-188-30 なんともいえない薄気味悪さもあるものの、特殊能力である「コエ」や仏教思想などもほとんど活かすこともなく終了。似通った部分のある小野不由美氏の「屍鬼」が頭に浮かんだが作品としての出来の差は明白。2015/05/16

takaC

70
期待に反して不思議系だった。最後のページの4行目、ーオジイチャンガイキテタラナ、キット…ーは、「イキテタナラ」の間違いだよな、キット。律子ということでわざとなのか?2012/04/22

銀河

40
沼田さん二作目。読みやすかったけど怖かったよぅ。不思議な力で引かれあうミハル側と悠人側、交互に生活が描かれていくのだが、どちらもなんでこんなことになっちゃうの?っていう鬱展開。涙が出る悲しさじゃなくて、もう涙も出ません、ていう不幸続き。浄鑑だけを頼りに、読み進めた。「救済の断念こそが救済、祈るという行為を絶つことが祈り」「お経の言葉は悲しくなるほど美しい方便、方便でしか語れないことを衆生のために語っておられる」心に残る言葉がたくさんあった。これから意味を噛み締めていきたい。最後は、自然に顔が綻んだ。2011/09/07

pika

36
読みやすい。だけどぞっとするような怖さが付きまとう本。猫が死んでからの母の豹変ぶりや村で次々と起こる悪いことなど、説明のつかないことだけになんとも怖い。沼田さんの作品は4作目だけれど、相変らず嫌な人を書くのがものすごく上手い。尽くしてくれる女性に暴力を振るう悠人と、そんな男につくす律子、このふたりがどうミハルに関わるのかと思いながら読んだがその結末にまたぞっとした。2012/10/04

mio217

29
【図書本】廃車置場の捨てられた冷蔵庫の中から発見された幼い少女、ミハル。ミハルは全裸で靴だけ履いた状態。どうしてそんな姿でいたのか?そしてミハルの「コエ」に引き寄せられて来た、青年の悠人と住職のジョウガン。何故2人がミハルに呼ばれたのか、その謎は。はたまたミハルの奇妙な能力とはー。なんだこの話は。薄気味悪過ぎる(笑)。そして、あと味が悪過ぎる!始終モヤモヤして、結局は結末もモヤモヤ!もしや、仏の道を極めた者ならば読解できるのではないか!?どうしてミハルはこの世に生まれてきたのでしょうか・・・。気の毒だな。2016/09/09

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