出版社内容情報
世界は「わからない」から美しい――。生命の本質は、必然と偶然の間に横たわる「偶有性」の領域に現れ、それはまた意識の謎へとつながる。私が「私」であるのは必然か偶然か? 我々は自由意志によって因果の壁を乗り越えられるのか? 偶有性と格闘することで進化した人類の叡智を繙き、「何が起こるかわからない」世界と対峙する覚悟を示す。
『脳と仮想』から六年。脳科学者が本気の思索で掴んだ、新しい生命哲学。
内容説明
人類と偶有性の格闘の歴史をたどり、「何が起こるかわからない」世界と対峙する覚悟を示す、新しい生命哲学。
目次
第1章 偶有性の自然誌
第2章 何も死ぬことはない
第3章 新しき人
第4章 偶有性の運動学
第5章 バブル賛歌
第6章 サンタクロース再び
第7章 かくも長い孤独
第8章 遊びの至上
第9章 スピノザの神学
第10章 無私を得る道
著者等紹介
茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程を修了、理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。「クオリア」(意識のなかで立ち上がる、数量化できない微妙な質感)をキーワードとして、脳と心の関係を探求し続けている。2005年『脳と仮想』(新潮社)で小林秀雄賞受賞、2009年『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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