内容説明
「リストカット」「アームカット」「摂食障害」「PTSD」…、自傷系サイトを漂う私たちの孤独、そして狂気。―この「時代」が生み落とした、問題小説。
著者等紹介
雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年、北海道生れ。’98年、愛国パンクバンド「維新赤誠塾」結成、ボーカリストを務めた。’99年、ドキュメント映画「新しい神様」に主演
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しば
5
再読。なんとなく。人がやってるとエスカレートするよね。良くわかる。2014/11/09
むー
3
重苦しい内容のはずなのに、スラスラと読めてしまった。リアリティがあって、物語の中の人たちが実際にいそうな気がした。この世の中、彼女たちみたいな人はたくさんいるのではないかと思う。私もこんなになってたかもなぁ……と思ったりもして、すごく物語に入り込んで読めた。2014/06/20
しば
3
ずっと読んでみたかった一冊。文庫化していないようで、どうしてかな?と思っていた。少しだけ文庫化していない理由がわかったかもしれない、けれど、文庫化してほしい。 自傷やOD、過食嘔吐等を他人がしている描写を読むととても不思議な気持ちになる。某書物「卒業式まで〜」を思い出した。自傷とODで心臓が弱る。 主人公の精神状態が、誰よりもよくなかったように思った。2014/06/10
みらこなしゃ
2
く、くらい...。生きているのが辛いなら、誰にも迷惑かけずに消えて。でもどんな人だって親は悲しむんじゃない? メンヘラは悪。私弱いのアピールはいらない。でも一気読み。2015/02/18
まりぃ
2
ブックマークして長い間訪ねていたサイトの管理人さんが、闘病の末亡くなった… 一度も会ったことのない画面の向こう側の相手は私の日常において完全にバーチャル でも本当は、いつもどこかでこの結末を待っていた モニターに向かう冷酷な私は紛れもなくリアルの一片である 時折、感性の異なる管理人のホームページを蔑んだ目で眺める PCを立ち上げ、おどろおどろしい己の本性と向き合う感覚… この画面の向こう側に、もうひとつの私の居場所がある 液晶一枚隔てるだけの柔い境界線だけど もはやどちらが現実でも非現実でもない2014/01/18