内容説明
第二次大戦が終わった夜、原爆が生まれた砂漠の町で一人の男が殺され、混沌は始まった。狂気、野望、嫉妬、憐憫…天才物理学者たちが集う神の座は欲望にまみれた狂者の遊技場だったのか。そしてヒロシマ、ナガサキと二つの都市を消滅させた男・オッペンハイマーが残した謎の遺稿の中で、世界はねじれて悲鳴を上げる。
著者等紹介
柳広司[ヤナギコウジ]
1967年三重県生まれ。2001年3月に『黄金の灰』(原書房)でデビュー、同年5月、『贋「坊っちゃん」殺人事件』(朝日新聞社)で第12回朝日新人文学賞を受賞
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