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私という病

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  • サイズ B6判/ページ数 171p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104567041
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

「ああ、お願い。誰か、私に欲情して。」女としての価値を確かめるため、私はデリヘル嬢になってみた。東電OLは私だ、と感じた女たち。女が分からない男たち。性に悩む全ての読者に捧げる究極の私ドキュメント。

目次

第1章 セレブ妻・叶恭子(源氏名)のデリヘル日記
第2章 女は、女であることを確認してこそ「女」となる
第3章 男の「自己正当化」病と、女の「引き裂かれ」症候群
第4章 東電OLという病

著者等紹介

中村うさぎ[ナカムラウサギ]
作家。1958年福岡県生まれ。同志社大学英文科卒。OL、コピーライターを経て、ジュニア小説デビュー作『ゴクドーくん漫遊記』がベストセラーに。その後、5年間で推定1億円買い漁った買い物依存症の日々を赤裸々に描いた週刊誌の連載コラム「ショッピングの女王」がブレイクする。43歳の夏に歌舞伎町のホストクラブにはまったのをきっかけに若さと美が新たな欲望の対象となり、ボトックス、ヒアルロン酸を注射するプチ整形から始まり、顔にメスを入れ、リフトアップ手術を受ける。映画『UTAKATAウタカタ』では豊胸手術の現場にカメラを入れ、術前術後のヌードも公開した。「新潮45」に掲載された一連のデリヘル嬢日記は、第2回zassi.net記事大賞審査員特別賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Twakiz

34
著者がどんな方か知らなかったが買い物依存とか整形依存とかいろいろ物議を醸した方なのですね.自分の中の「満たされなさ」のようなものを考えるためにデリヘル産業に身を置いてみる,といった行動はぶっとんでますね.女性心理や苦しい立場(活躍すると妬まれ女性として見られなくなる,女性としてみられるとハラスメントの対象になる)についての論考は参考になった.世の中の女性がみな著者のような感覚をお持ち,ということはないような気もしますが・・.男性への「敬意」はあまりお持ちでないのだなということは感じました.感想が難しい本.2017/10/05

鬼灯の金魚草

18
中村うさぎという人は自分に正直で実に素敵な人だと思う。第2章を読んでいて自分が抱えていたもやもやがはっきりと文章化してもらえた気分だった。確かに母として妻として嫁として生活している。だが私はお手伝いさんでも身の回りを面倒見るだけでの人ではない。もう愛されたいとか大事にされたいとかではないが、書いてあった女性の言葉が忘れられない。「結婚してから夫は私を人間として扱わなくなりました。まるで家具にみたいに当たり前すぎて視野にも入らない。世の旦那方、妻だって人間です!2016/10/17

スパイク

15
結局は、『女として見て欲しい。』ってことではなくて『私として(私を)見て欲しい。』のだ。だから、私という病は、うさぎさんの病ではあるのだろうけれど、私たちの病でもある。そこまでやるか?という問いは、そこまでが、どこまでか?っていう問いとして返ってくる。境界線なんてない。ただ、感覚的に認めるか認めないだけの問題であるように思う。わたしなんか(思考の段階では)スレてますから、どんなんでもアリなんだけれど、なんとなく境界線を設定してしまうような気がする。こちらとあちらは地続きだってわかってるのに。⇒コメに続く。2014/11/09

とももん

13
中村うさぎの本をはじめて読みました。はじめてが、いきなりコレか!という感じですが、中村うさぎに一気に興味が湧きました。デリヘルという職業がどういったものなのかを知りました。女であるということ、性欲の対象として見られることは幸せなのかあ。そうかあ。2017/10/16

ochatomo

12
過剰な自意識が性的主体性と価値を求めてヘルスで働く著者 客の性的幻想と優しい振る舞い 女(妻、母)を人間扱いせず感受性を無視して蝕む男の病「自己正当化」や女の「引き裂かれ」等考察 2006刊 文庫化2008年2013/07/26

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