内容説明
人事を壟断する同期の秘書室長・三田を通して、トップの不興を買った吉原は、国際法人部から江戸川支部長に左遷された。「ノルマ生保」と揶揄される過酷な現場で、吉原は生保レディたちの力を借りながら、持ち前の能力を発揮する。しかし、その陰では、ノルマにのたうち自殺する者も出ていた。現場を省みず、イエスマンばかりが重要される本部に絶望した吉原は、乾坤一擲の賭に出た―。渾身の経済エンタテインメント小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
50
上巻同様主人公吉原周平の愚痴の多さ、なにかあると辞表をちらつかせる、優秀な人材と社内でいわれてるわりに上巻同様、社内不倫、魅力ある主人公像を描いて欲しかった。2015/07/02
よしたけ
32
大泉(モデル小泉)政権下で独裁敷く大日生命(モデル日本生命)社長鈴木に対し、反体制を訴えてきた一選抜社員吉原。下巻では、同氏、親社長派の三田、実質的創業家の広岡の間での社長を争いを想像していたが大間違い。鈴木の後をヒラメ専務川上が継ぐこととなり、吉原は抗議の辞職するがその前に鈴木へ意見具申書をしたためる、という内容。高杉氏は社内政治や時勢を捉えた小説を書かせたら一流だが、最後に自らの意見が前に出過ぎる嫌いがある(小泉-竹中路線否定)。楽しんだが、もう少し読了感ある結末にしてくれても、、、と考えてしまった。2021/05/31
Syo
29
めっちゃ面白い 一気読み2022/01/27
たかはし
6
面白かった2015/07/05
ぽん
5
尻すぼみ…。2015/09/25
