内容説明
落ち込みがちな朝と晩、ヒマでマヒしそうな夕暮れどき、眠い講義や会議のおともに最適。笑いだしたら止まらないミラクルなエッセイ集。
目次
1章 そぞろ歩くは春の宵(アイコンタクトレンズ探し;嵐の後の静けさ ほか)
2章 水を求めて夏の旅(ぶらりにっぽん大阪の旅;常夏の恋 ほか)
3章 幻に遊ぶ秋の空(暗黒禅問答;幻想のお台場紀行 ほか)
4章 さみしく轟く冬の風(ネズミ小僧の最期;和菓子の官能 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
145
三浦しをんエッセイ3冊目。「まほろ駅前多田便利軒」や「風が強く吹いている」が書かれる前の10年前に書かれた作者が若かりし頃?のエッセイ。しかし、妄想はいつものように炸裂。特に高倉健への妄想は・・・。日常を書いたエッセイだが、作者のユーモアは、小説と同じぐらい私は好きだ。作者の小説を読んだ人は一度エッセイも読むことをお勧めする。また、この後作者がいかにして文楽にはまっていったか書かれた「あやつられ文楽鑑賞」が来月文庫化されるが、今から楽しみだ。2011/08/13
takaC
80
文庫版を積読から解放するより前に、先に原本を読んでしまった。久しぶりに読むShion本だったが、相性良いのでどんぴしゃり。2011/12/16
きむこ
72
やっぱりしをんさんのエッセイは面白い♡15年前の作品だけれど、現在のしをんさんと軸がブレてないからすんなりその世界に入れて楽しめました♡漫画愛、BL愛、宝塚愛、赤裸々な告白、しをん節全開!妄想炸裂!ごちそうさまでした♬2017/09/15
再び読書
53
この人の感性はやはり独特で個性的としか言いようがない。また、このようなエッセイも面白いが、不思議感も必ずついて回る。何故、こんなこのような視線で物が見られるのであろうか?自由なのだろうか?また、時々登場する弟も面白い。しをん氏をブダさんと呼ぶ、不躾な親しさと突き放し具合いも中々見事と言うしかない。面白いが全く響かない、たまにはこの様な気楽な読書も良いのかもと思わせる究極の時間潰し。彼女の感性に凡人のぼくは静かな驚きを持ってゆっくりと不思議な時間を過ごす。2020/04/13
れいぽ
53
しをんさんの妄想アンテナはあらゆるものをキャッチするんですね~(笑)ボンサイダーは笑ったww私も「クロマティ高校」好きだったなぁ^^; たまたま新聞に載っていたんですがしをんさんは町田なんですね^^(まほろ市は町田市がモデルとか)このエッセイで何度か登場した高原書店も写真入りで取り上げられてました。ちょっと嬉しい偶然でしたw2011/04/04