出版社内容情報
隠蔽不能な行内の腐敗。<泣き虫>広報部次長の眼前で、責任逃れのために迷走する上層部。そして決壊の日。著者にしか描き得ないリアルすぎる銀行の光と影!
内容説明
働くことで、大きくなる。そんな時代が、確かにあった。裏切りの横領、不毛な派閥闘争、狎れあいの大蔵省接待、インサイダーの悲劇。行内の腐敗は、隠蔽不能な状況にまで悪化していた。事なかれ主義に淫する上層部の、絶望的な迷走。そして訪れた運命の日―「泣き虫」広報部次長の上杉は、熱涙とともに決起する。
著者等紹介
江上剛[エガミゴウ]
1954年、兵庫県生れ。早稲田大学政治経済学部卒業後に、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。1997年の第一勧銀総会屋事件では、広報部次長として混乱収拾に尽力し、映画『金融腐蝕列島 呪縛』のモデルとなる。2002年に『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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