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かもめの日

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104444038
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

かもめは、空から何を見たんだろう――。私たちの世界の見えない絆を描きだす感動の長篇。
半世紀前、地球のはるか上空から、「わたしはかもめ(ヤー・チャイカ)」と叫んだ女性宇宙飛行士がいた。そしていまこの地上で、傷つけた青年と傷つけられた少女が、再び出会うことになる長い一日が始まった。孤独に生きる人びとの、ゆるやかに結ばれた絆を描きだし、わたしたちの世界のなりたちを鮮やかに提示する傑作長篇。各紙文芸時評絶賛!

内容説明

半世紀前、地球のはるか上空から、女性宇宙飛行士テレシコワは「わたしはかもめ」と叫んだ。幾人もの人生とチェーホフのエピソードを織り成しながら、私たちの世界のなりたちを描きだす並外れた傑作長篇。

著者等紹介

黒川創[クロカワソウ]
1961年、京都生まれ。作家。同志社大学文学部卒業。2000~01年『もどろき』が芥川賞および三島由紀夫賞候補に、02年『イカロスの森』が芥川賞候補に、05年『明るい夜』が三島賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tui

24
あるラジオ番組が電波に乗り包む暗がりの中で交じりあう営みの物語。ナビゲーター、アナウンサー、作家、放送を聞くリスナー。ゆったりと過ぎてゆく時間は、緊張感を帯びている。親しいものの死や、心と身体に負った傷や、焦燥感など、さまざまに内包しながら。2017/08/22

紅はこべ

12
作中で言及されるバルザックの『人間喜劇』のようなことを一編の小説でやろうとしたのかな。2008年に出た本。だから2015年の今、宇宙飛行士と放射線について書かれた部分を読むと、胸が痛い。勿論書いた時は作者が予想もしていなかったろうけど。2015/03/20

風花 kazahana

5
かもめというのはソ連の初女性宇宙飛行士のコードネームだそうです。旦那に知ってる?と聞くと すぐにソ連という言葉が出て知っているそうです。随所にこの女性の話が散りばめられていて 物語の核になっている。のかな?そこが私には こうです。とは 説明できない難しいところでした。大筋二つの話が平行して描かれます。その 関係性が どこで繋がるのか 全くわからずに読み進めて行きました。ラスト そこで繋がったんですよね?何度もそのシーンを読み返し そうだ 繋がったんだ それでいいんだよねと 自分に確認しました。2021/04/18

春生

4
チャイカ(かもめ)というコードネームの女性飛行士テレシコワ、彼女は1963年、宇宙に飛んだ。彼女の話を皮切りに、淡々と俯瞰的な視点から、都会に生きる人々の物語が、最初は点々と語られる。物語が進むに連れて、それぞれが繋がっていく。それにしても、なんて誰もが孤独なんだろう。2010/03/31

鷹野郷 善後

3
女性宇宙飛行士の有名なコメントで・・・あとは忘れた。2009/05/02

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