深尾くれない

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104422029
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

妻を斬り、二度目の妻をも斬らねばならなかったのは、何故なのか。今また娘・ふきの不始末を前にして、己がとるべき振る舞いとは…。短躯ゆえの反骨心から剣の道に邁進し、雖井蛙流を興した実在の鳥取藩士、深尾角馬。大輪の牡丹をこよなく愛したことと凄絶な最期で知られる一人の剣客を、哀感を込めて描く長編時代小説。

著者等紹介

宇江佐真理[ウエザマリ]
1949年函館市生まれ。1995年「幻の声」でオール読物新人賞を受賞し作家デビュー。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さなごん

23
だんだん先の予想がついて星斬の章の中頃でリタイア。気持ちは伝えないとわからない。女にも気持ちはあるんだよ。宇江佐真理さんの歴史ものは苦手。2016/01/10

丸太

4
楽しくはない。が、じっくり読んだ。此れ迄とあまりに作風が違い驚いた。最初は嫌な感じを受けたが、進むにつれ、成る程と唸らされた。刀を極めた真面目で不器用な侍が意地を貫き、最後は娘に理解されジンときた。2016/07/02

Levi

4
牡丹と剣に愛情を注ぎすぎ妻に裏切られ、妻を二人も切り捨ててしまった深尾角馬。残された娘との関係はぎこちなさがありつつも愛情を注ぐ。角馬の不器用さが悲しい。2013/01/29

松風

4
井蛙流(敢えて一字省略)創設者の生きざま死に様…というよりも、作品の視点的役割である、その妻、娘にやはり感情移入してしまう。だからこそ<剣の道>を極めようとする姿が矮小なものに思えてくる。…正直、宇江佐作品は市井もののほうが好み。2012/06/24

みかりん

3
実在の人物深尾角馬。背が低いことえの劣等感とプライドで剣術の使い手。無口で不器用な性格の為 奥さんを二人も女敵打ちした角馬。娘のフキにはしっかりと愛情があった事が救いです。でもこんな最後なんて…。切ない終わりです。もっと思いを口に出してたら 違った人生があったのかも。2019/02/01

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