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殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104405022
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「足利事件」の菅家さん釈放は序章にすぎない! 杜撰な捜査と司法の闇。野放しの犯人に「桶川ストーカー事件」の伝説の記者が迫る。

犯人が野放しになっている? 「桶川ストーカー事件」を手掛けた記者が迫る! 5人の少女が標的になった知られざる大事件。それを追う記者が直面したのは、杜撰な捜査とDNA型鑑定の闇、そして司法による隠蔽だった――。執念の取材で冤罪「足利事件」の菅家さんを釈放へと導き、真犯人を特定するも、警察は動かない。事件は葬られてしまうのか。5年の歳月を費やし、隠された真実を暴きだす衝撃作。

内容説明

栃木県足利市、群馬県太田市という隣接する2市で、4歳から8歳の5人の少女が誘拐または殺害されているという重大事件。その中の一つが、あの「足利事件」である。一連の事件を同一犯による連続事件だと喝破した著者は、「足利事件」冤罪の可能性を報じて菅家さんを釈放へ導くとともに、徹底した取材によって、ついに「真犯人」を炙り出した―!

目次

第1章 動機
第2章 現場
第3章 受託
第4章 決断
第5章 報道
第6章 成果
第7章 追跡
第8章 混線
第9章 激震
第10章 峠道
第11章 警鐘

著者等紹介

清水潔[シミズキヨシ]
1958(昭和33)年、東京都生れ。ジャーナリスト。新潮社「FOCUS」編集部を経て、現在は日本テレビ報道局記者・解説委員。「FOCUS」在籍時に連載「交通大戦争」で警視総監感謝状。「桶川事件」取材記事と『遺言―桶川ストーカー殺人事件の真相』(『桶川ストーカー殺人事件―遺言』に改題、新潮文庫)で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」「JCJ大賞」を受賞した。日本テレビでも現場の事件記者として活躍、「北関東連続幼女誘拐殺人事件」報道及び「足利事件」の冤罪キャンペーン報道で「日本民間放送連盟最優秀賞」「同テレビ報道番組優秀賞」「ギャラクシー賞」「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」などを受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

496
この事件は菅谷さんが最後に釈放されて冤罪事件と分かって一件落着。真犯人は分かっていないものと思っていたが、実際はある程度分かっていながら、他の事件で同様のDNA鑑定を行って死刑執行した事件の揉み消し、冤罪で菅谷さんを誤認逮捕した後でもう一件同様の殺人が発生していると言う深い闇がそこに広がっている事を初めて知った。ここまで杜撰な捜査で誤った死刑判決を出しているのなら、この国では法治国家ではなく前近代的なことしか出来ていないのだと気付かされた。死刑はこんな捜査が行われる以上執行出来ないと強く感じた。2015/02/21

ウッディ

300
北関東で起こった5件の幼女殺害。一人の報道記者がその類似性に気付き、連続殺人事件として調べ始めるが、足利事件の元死刑囚の存在が、そこに立ちはだかる。当時のDNA型鑑定の不正確さと強要による自白という、警察の証拠の穴を暴き、冤罪を認めさせる。 悪いことをしたら謝る、そんな当たり前のことができない警察と検察に果敢に挑んだ一人の記者の戦い記録である。報道の意味とあり方を模索する清水記者の誠実さが伝わってきます。ノンフィクションこその恐ろしさと緊張感があり、続きが気になって仕事が手につかないほど面白い一冊でした。2017/11/21

てぃも

278
ただただ信じられない、としか言いようがない。ここまでして真実を隠すのか?自分に都合の悪いことは徹底的な隠して逃げるのか。警察が検察がそして裁判所が過ちを認めず。真実とは何だろうね。映画やドラマみたいに、最後には正義のヒーロー現れて全てを解決してくれるなんて幻なんだね。2017/01/30

kinkin

199
この本で紹介されている冤罪事件の一連の報道はは、私も観たことがある。この本は、とても読ませる一方では逆に権力の恐ろしさや冷徹さがとても感じたのと同時に考えさせられた。事件で浮か押しび上がった不審者を逮捕し、自供させるどころか、警察にとって都合のいい証拠を無理矢理すり込ませ自供を強要させるやり方。とにかく自供すれば罪は軽くなるというような言葉で自供書に判を押させるやり方、当時はまだ完全でなかったといわれるDNA鑑定結果をごり押しするやり方。もし同じ立場に立ったときするか、考えると恐さ倍増。 とてもいい本だ。2014/08/10

チャリーン

187
ひどい話だ。著者はよくぞここまで粘って調べて書いたと思う。警察、検察、報道関係者が少しでも著者と同じ方を向けるだけの良心があれば、ここまでの不幸は起きなかったかもしれない。 夢枕に立った少女たちの話が印象的。2016/11/16

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