精子提供―父親を知らない子どもたち

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精子提供―父親を知らない子どもたち

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104388035
  • NDC分類 495.48
  • Cコード C0095

出版社内容情報

他人の精子を用いる不妊治療・AIDを選択した家族の現状を徹底取材。命の真相をめぐる親子の葛藤のドラマを克明に描く力作ルポ。

「福音」なのか、「冒?」なのか。究極の不妊治療・AIDの真実に迫るルポ。私の本当の父親は、誰ですか――見知らぬ他人の精子を用いるAID(非配偶者間人工授精)を選択した家族、医師、精子提供者らに徹底取材。決断までの夫と妻それぞれの葛藤、生まれた子に事実を告げる困難、そして“秘密”を知った子どもたちの衝撃。命の真相をめぐるドラマを克明に描き、科学技術がもたらす幸福とは何かを問う。

内容説明

「福音」なのか、「冒涜」なのか―AID(非配偶者間人工授精)を選択した家族、医師、精子提供者らに丹念に取材。決断までの夫と妻それぞれの葛藤、生まれた子に事実を告げる困難、そして“秘密”を知った時の子どもたちの衝撃。家族にとって最も重要なものとは何か、そして「科学技術」がもたらす幸福とは何かを問う力作ルポルタージュ。

目次

序章 明かされた出生の秘密
第1章 本当の父親を知りたい
第2章 AID児、誕生
第3章 夫たちの本音
第4章 「母」となる妻たちの苦悩
第5章 「男性不妊」と向き合う医療の現場
第6章 「遺伝子」の半分がわからない
第7章 「家族」をつくること
第8章 残された選択肢
第9章 あなたを愛している
第10章 授かったいのち
終章 生まれくる子どもたちへ

著者等紹介

歌代幸子[ウタシロユキコ]
1964年、新潟県生まれ。女性誌編集者を経て、ノンフィクションライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

8
科学技術の発達によって,子どもを持つための選択肢は増えた.しかし,それによって幸福になれるかどうかはまた別の問題である.親は自分の意志で子どもを持ったとしても,遺伝子上の親の顔がわからないというのは,子どもにとっては大きなストレスになる可能性も高い.2013/05/08

5
心に重い物が残る一冊だった。これから結婚する人は読むと、家族になるってことに対していろいろ参考になるんじゃないかと思う。遺伝的疾患や近親婚への対応を考えれば産まれた子への告知や提供者の情報の開示は必須だとしか考えられないけど、秘密にすることを医療関係者が積極的にすすめていた時代があったことが特にショックだった。子供の人生はあくまで子供自身のもので、親が子供が欲しいって言う時に、本当に欲しいものはなんなのかしっかり考える必要があるんじゃないかと思う。2014/06/05

りりあん

4
血の繋がった親子でも違和感というか、考え方や感覚の違いはたくさんある。 それでも、自分の出自がハッキリしているというのは、幸せなことなのかもしれないと思った。 AIDは母親のお腹から生まれているのだから、養子よりもっと近いものなのかと思ってたけれど、隠されているということで家族関係が悪化することもあるという。 不妊治療へのハードルが低くなり、子連れ再婚も多い昨今、家族というものが多様化していることは間違いない。 血縁に甘んじるのではなく、家族は作っていくもの、なのだろう。2014/06/12

とし

4
難しい…。知らされた時子どもは「今までの嘘の人生」って感じることが、印象に残ってしまう。読み返すと「親を否定しているのではなく、出自のルーツを知りたい」という意見や、精子提供者側や医師の意見、養子縁組を選んだ夫婦の事例など、様々な側面から取り上げられているのだが。幸せな事例もきっとあるはず。 目指すところは、妊娠・出産がゴールではなく、生まれた後の子どもとのことをきちんと考えた上での人生の選択。これから様々な家族の形が生まれると思うが、血縁をも超える愛情が家族の基本となって、きちんと育まれていってほしい。2013/02/09

まりにゃ

4
子供が欲しいというのは、自分だけの気持ちだけでなく、子供の気持ちにもなってあげないと、かわいそうだと、つくづく思った。  いろいろな不妊があり、不妊治療もいろいろだけど、この本の場合は、男性側に問題がある場合に、他の男性の精子を使う方法。やはり男性にとって、自分以外の精子で奥さんが妊娠しても、なんの曇りもなく、子供に接するというのは難しいのだと思えた。 子供のいない夫婦に、「子供は?」って気安く聞ける人には、是非、読んで欲しい本です。2012/12/05

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