音羽「お受験」殺人

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104388028
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

法廷で明かされた新事実と、関係者への丹念な取材をもとに、犯人山田みつ子の内面に肉薄。事件の謎のベールを剥ぎ落としつつ、過熱した「お受験」の現状と子育てに悩む主婦たちの心に潜む危機を描く。

目次

序章 母親たちの法廷
第1章 “聖域”で起きた惨劇
第2章 「いい子」を演じる苦しみ
第3章 「お受験」狂騒
第4章 「公園」と「幼稚園」
第5章 妻の声、夫の目
第6章 「子育て」という試練
第7章 癒えない悲しみ
終章 沈鬱な迷宮

著者等紹介

歌代幸子[ウタシロユキコ]
1964年新潟生まれ。学習院大学卒業。女性誌などの編集者を経て独立、ノンフィクションライターに
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しげ

9
もし、加害者の女性がゆっくりと心を休められる環境にあったら。治療などを通して過去と向き合うことができていたら。パートナーが彼女としっかりコミュニケーションを取っていたら…などと考えてしまいます。自分が加害者にならないようにするためには、まず何をおいても自分の心を守ることだと感じました。自分の心を守ることが、結果的に他人の心を守ることにもつながっていくのだと感じました。2013/09/30

みずいろ

5
加害者の母親の心の闇という観点から語られていて「子育てという試練を通して、母親たちはそれぞれに自分を見つめている」という言葉には納得感もあったが、私は闇とやらに全く共感できず。現在に至るまで、加害者から謝罪も賠償金の支払いも一切ないと知って寒気がした。でも、じっと人の言動を観察して嫌いな癖に接触してくる無口な人って確かにいる。山田みつ子的な人間は想像してるよりも沢山いるということだろう。とにかく子供や結婚に自己実現を重ねてはいけない。そして素直に寂しさを語ること、助けを乞うこと。何よりも自分を失う前に。2023/02/15

ゆきねこ

4
子育て中の母の閉塞感を事件と関係のない母親たちからも聞き取りをして加害者のいう子どもをはさんだ親との関係の悩みについて多く書かれている。マスコミによる二次被害、受験への道のりのことについてもふれています。2011/11/28

mitya

3
この事件のことが前から気になっていて、読んでみた。加害者みつ子の生い立ちや子育て環境などが絡みあった末の犯行のようだが、罪のない二歳の子を殺害してしまうのはやはり常軌を逸している。どこかで止められなかったかと思う。自分を客観視する、ありのままの自分を認めることが大切だと文中にあった。2019/10/01

あやめ

3
どうにも内容が加害者よりに思えてモヤっとする。人間関係を上手く築けない加害者の独りよがりな思い込みで、何の関係もない幼児の命を奪った『殺人』。日常生活で苦手な人と関わることなんていくらでもあるし、そんなストレスは誰しも抱えていると思う。悪い方向への妄想力だけは逞しく、自分の行動によって他人がどう感じるかという想像力が欠如している人なのではないかな。よくわからないけど。そしてほとんどは子育てに悩んでいる母親のルポであり、あまり事件には絡んでいないように思う。内容が浅いかな…。2014/08/21

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