内容説明
日本のすみずみを地下茎のごとく支配する大蔵省。予算編成を操り、徴税機能を操り、政界をも掌中に収めるマフィア的組織は今なお健在だ。東大法科出身を中核とする超エリート集団は、しかし金融政策で失態を繰り返し、マネー戦争でもアメリカに完敗した。それでもなお、失点の辻褄合わせと行革に対する組織防衛に狂奔する大蔵省に、われわれは手を拱いているべきではない。納税者よ、本書にてまず実態を知るべし。
目次
第1章 「官庁の中の官庁」の再出発
第2章 財務省への道
第3章 護送船団の功罪
第4章 最強官庁の最強軍団、主計局
第5章 公共事業のゆがんだ構造
第6章 財政投融資の深い闇
第7章 税への執念
第8章 「マネー警察」国税庁
第9章 「大蔵帝国」の版図
第10章 死にもの狂いの組織防衛