内容説明
ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト…20世紀の偉大な建築家たちの溢れるような想像力は、個人住宅でもいかんなく発揮された。家を美しく快適にするための、そして名作を名作たらしめた独創は、どこにあるのか。その答えを求めるには、住宅を訪ね、玄関ドアをノックするしかない―。カメラとスケッチブックを片手に世界各地を訪れた建築家の、旅と発見を綴った、ワクワクドキドキのフィールドノート。
目次
ル・コルビュジエの「小さな家」―スイス/コルソー1924年
フィリップ・ジョンソンの「タウンハウス」―アメリカ/ニューヨーク市1950年
アルヴァ・アアルトの「コエタロ」―フィンランド/ムーラッツァロ1953年
リートフェルトの「シュレーダー邸」―オランダ/ユトレヒト1924年
フランク・ロイド・ライトの「落水荘」―アメリカ/ペンシルヴァニア州ベア・ラン1936年
アスプルンドの「夏の家」―スウェーデン/ステナス1937年
マリオ・ボッタの「リゴルネットの住宅」―スイス/ティチーノ地方リゴルネット1976年
ルイス・カーンの「エシェリックハウス」―アメリカ/フィラデルフィア チェスナットヒル1959‐61年
ル・コルビュジエの「休暇小屋」―フランス/カップ・マルタン1956年
読者のための「住宅巡礼」案内
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるわか
24
ル・コルビュジェの小さな家@スイス・コルソー。フィリップ・ジョンソンのタウンハウス@N.Y.市。アルヴァ・アアルトのコエタロ@フィンランド。リートフェルトのシュレーダー邸@オランダ・ユトレヒト。フランク・ロイド・ライトの落水邸@ペンシルバニア州。アスプルンドの夏の家@スウェーデン。マリオ・ボッタのリゴルネットの住宅@スイス。ルイス・カーンのエシェリックハウス@フィラデルフィア。ル・コルビュジェの休暇小屋@フランス。
黑春
17
住宅に関する本が、読みたくなって見つけた一冊。 世界各地の名作住宅を訪れた著者の、旅と発見を綴ったフィールドノート。 読みやすい文章と、素朴なスケッチと写真を交えて解説や、住宅に関する小話が書かれている。 特にお気に入りは、タウンハウス、落水荘、エシェリックハウス。2023/08/15
relaxopenenjoy
9
コルビジェの休暇小屋、ライトの落水荘、リートフェルトのシュレーダー邸等、有名どころのほか、アスプルンド・アアルト・フィリップジョンソンなど。ルイス・カーンのエシェリックハウス、吹き抜けのリビング(高い天井)の壁一面の本棚、美し過ぎるし、木・しっくい・鉄など異素材遣いながらすっきりシンプルな佇まいで、美しい。筆者の手摺愛の原点。アアルトの中庭の煉瓦遣いも好きだった。著者の処女作品(現存せず)は、両親自邸で、成田へのアプローチ中に機内から見えたらしい。2023/05/14
こなつ
8
中村さんのスケッチは愛嬌があって大好きだ。過去読了本。
nranjen
4
この本を読んだことを忘れていたのだけど、この本で扱われた建築の数々が自分に大きく影響していることを気づいた。良書。2022/08/18