血族の王―松下幸之助とナショナルの世紀

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 313,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104325023
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

30万人社員を有し、「神様」とまで崇められた経営者。数多の伝説の裏に隠された、赤裸な肖像とは? 新資料と緻密な取材によってこれまでの定説を覆す。

内容説明

故郷への思慕、父の没落と家名再興、身内への恩讐、そしてスキャンダル…。30万人を擁する家電王国に君臨し、「神様」とまで崇められた経営者。数多の神話に彩られた、94年の生涯を丹念に追う。昭和という時代に自らのアイデンティティを重ね、その終焉とともに鬼籍に入った男の生き様とは?幸之助評伝の決定版。

目次

里道を抜けて
“神話”の始まり
十一歳の家父
家族三人の作業場
師であった男
ラジオの時代
一大コンツェルンの誕生
ある海軍大将の日記
義兄弟の違う道
崩れゆく王国
新たな市場へ
密使のアメリカ工作
シナリオにない涙
燃え上がる老松
君臨する「教主」
八十五年の時を経て
ふたつの家族

著者等紹介

岩瀬達哉[イワセタツヤ]
1955年、和歌山県生まれ。ジャーナリスト。2004年、『年金大崩壊』『年金の悲劇』により講談社ノンフィクション賞を受賞。また、同年「文藝春秋」に掲載した「伏魔殿社会保険庁を解体せよ」によって文藝春秋読者賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

20
シリコンバレーのベンチャーから世界企業になったHP、戦後ベンチャーのソニー、京セラに共通するのは、創業者が高学歴技術者であることと家系の良さ。ホンダは名参謀が天才技術者の能力を組織で再現する近代的体制を確立。役員の子弟を入社させないというルールを確立し、派閥の発生や過去への退行を防止。一方、松下電器の歴史は、徒弟教育と血族というキーワードで特徴づけられる。家族的一体感の醸成や手厚い福利厚生制度はプラス面。人事や組織、指揮命令系統から前近代性が排除できなかったのはマイナス面。偉大な経営者にも光と影がある。2014/06/06

藤吉 功

4
松下幸之助創業者とその一族の物語。率直な感想は、経営の神様でもあり、一般的な庶民の両面があるということである。ある意味で人間臭い部分を明らかにされることで、我々に新たな示唆を与えてくれるものと信じる。人の粗探しをしても世の中の改革などできない。良い面を見て素直に実行しようと思った。2014/04/27

Sato

3
松下幸之助の人生を書いた本。巷にたくさん出ている名言がまとめられていて神格化されていない松下幸之助翁。人間臭さがが出ていて感情的になっている部分も書かれて、とても丁寧に取材されていて長い時間をかけたのがわかります2014/03/11

huanghongyang

3
松下幸之助の伝記だった。商売や人情の機微をつかむのが上手な人だったようだ。2011/10/01

シロクマ

3
松下幸之助には世田谷婦人と呼ばれていた妾がいた。30年下の元神楽坂の芸者で二人の間には4人の子供がおりいずれも認知していた。幸之助の妻むめのは烈火の如く怒ったという。こういう裏の話が面白い。面白度85点2011/09/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4006382
  • ご注意事項