内容説明
人種や宗教を越えた理想郷を創る―。壮大な野望と狂気によって世界中から集められた子供たち。長男は日本人孤児。そこは天国だったのか。人生を翻弄され続けた子らの、心の渇望を描くノンフィクション。
目次
序章 虹の部族
第1章 パリの混乱
第2章 テルヤとルイス
第3章 モンテカルロの宝石
第4章 神を呪う者
第5章 王国ミランド
第6章 母を見捨てる王子
第7章 ニューヨークの兄弟
第8章 ヘルプレス
第9章 パリふたたび
第10章 アキオ、アキオ!
著者等紹介
高山文彦[タカヤマフミヒコ]
1958年(昭和33年)宮崎県高千穂町生まれ。法政大学文学部中退。1999年刊の『火花 北条民雄の生涯』(飛鳥新社、のちに角川文庫)で第31回大宅壮一ノンフィクション賞と、第22回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hanemimi
3
アイデンティティが失われたり書き換えられたり偽られたりすることで人はどのように損なわれるのか。登場する孤児たちに、ジョセフィンのさまざまな面が現れているように読め、彼女の苦悩と業の深さがきわだつ。2008/12/08
oak
0
読んでると何か、たまらなく胸が悪くなります。うーん。2010/06/25
さくら🌸
0
心温まる話かと思って読み始めたら、どうしてどうして。時間がポンポンが飛ぶので内容が掴みにくいが、そのほうが悲惨さをダイレクトに伝えなくて良いのかも。2009/01/29
1131you
0
著者の感情的な主観が剥き出しで読みづらい。 人物の描写がすごく恣意的。そう書かずにいられない位の人間性だったのかもしれないが本筋と関係ないしそういった評価は読み手に委ねる書き方をして欲しい。 同性愛の男性の話す英語をオネエ言葉で訳す必要あるのか? 当事者を断罪するような記述をしているがこの人何様なんだろうか。自分の意思ではなく巻き込まれた人が逃げることで自分の人生を歩むことを部外者が「ずるい」などと言えるだろうか。2024/01/05