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内容説明
なぜ、14歳は凶行におよんだのか―。神戸・連続児童殺傷事件の真相に迫る。
目次
第1章 透明な存在
第2章 警察のない街
第3章 流言飛語
第4章 聖なる場所
第5章 風葬の島
第6章 家族の神話
第7章 動機
第8章 迷宮の森
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
7
2月、酒鬼薔薇は2人の小6女子を金槌で殴打した(傷害)。2人は顔を見、制服から友が丘中生と判った。父親が生徒の写真を見せろと中学に迫ると、プライバシーを盾に断った。では友が丘中教師が酒鬼薔薇を疑ってなかったかというととんでもない。中学進学段階で小学校から要注意生徒と申し渡されており(脳の形をした赤い粘土に何本もカッターの刃を刺していた)、校風がガラリと変わって1学年3人の生活指導体制となり、入学当初から学校の監視下に置かれていた。中学のかなりの数の教師と生徒は3月の連続通り魔事件(2人死傷)以来一連の事件2022/02/14
万谷 祭(よろずやまつり)
0
「酒鬼薔薇事件」の衝撃は未だに生々しく残っているが、犯人の酒鬼薔薇聖斗だけが怖いのではない。被害者遺族や周辺住民の事を考えないで取材攻勢をかけるマスコミ、興味本位で事件現場を見に来る野次馬、凶悪事件はろくでもない連中を引き寄せる事がよく分かる。北須磨団地の歴史、犯人の父親の故郷沖永良部島、犯人の祖母が数年を過ごした鹿児島まで著者は精力的に取材しているが、北須磨団地の成り立ちには疑問がある。 自治会長は警察のない街を目指したそうだが、警察なしに人間が正しく生きていけるわけがないでしょ。2018/05/04