インディヴィジュアル・プロジェクション

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  • サイズ B6判/ページ数 195p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104180011
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

映写技師オヌマの「闘争日記」は暴走する。次第にあらわになるスパイ塾生としての過去。プルトニウム239と謎の映画フィルムをめぐるヤクザや旧同志との苛烈な心理戦、肉弾戦。刻一刻とテンションを増す騒乱の日々をオヌマはサヴァイヴァルできるのか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

春が来た

31
だいぶ前に、私は知らない誰かの部屋の鍵を開け勝手に日記を盗み出すという夢を見た。もしや、この本だったのではないか?という勝手なこじつけを押し付けながら読み始めた。しかし、決して読みにくいわけではないのだけれど、どうも字すべりを起こしてしまうのは何故だろう。そうか。私は会話文、もしくは会話のような文章が好きなのかもしれない。気づくの遅っ。なんて思ったのは一瞬で、途中からはよく分からないのに分からないからこそ夢中でページを捲り捲り捲った。なのに放り出された。えーーー!私って一体何読んでたの???自己投影。 2020/12/28

22
インディビジュアルプロジェクション、自己投影とは何か?映画技師を主人公として、自己性に迫った作品。物語の中盤で主人公はある不可解な事実に気付き、そこからは怒濤の展開が待つ。そして、驚きのラスト。 主人公が自分自身を疑う場面は非常に読みごたえがあります。 印象的な表紙も含め、終始作者から、あなたはどう考える?、と問いかけられているような感覚に陥りました。少なくともアメリカの夜、とABC戦争で阿倍さんデビューした私にとってはとても読みやすく、他作品も読んでみたいと思いました。2019/05/02

はづきち

3
オーディオブック。聴き放題の小説だからと思ってダウンロードしてみたけど…集中して聴けなかったせいもあるかもしれないが、よくわからなかった。 渋谷の映画館で映写技師をしているオヌマは、昔スパイ養成学校に通っていた。その頃の仲間がまとめて交通事故に遭い死んだと聞かされ、自分が以前スパイの訓練の一環としてしでかしたことを思い出す。日記形式の小説。 読んでいくと「この人は何を言ってるんだ?」「変になっちゃったのかな?」という記述がたくさん出てきて、一応最後にその謎も明かされるのだけど、なんか腑に落ちなかったです。2020/11/22

のりすけたろう

3
読み始め、硬い感じの文章の人なのかな?とゆっくりペースで読んでいたんだけど、気づいたら、めちゃくちゃワクワクしながら読んでました。伏線回収なしな感じでしたが、純文学的にありかなと思えました。違うのも読んでみようと思います。2019/03/02

yodogawa03

2
好き。めちゃくちゃ好き。ドライでハードボイルドで近未来的でカオスで、やのに、あっさりしている。サブカルの匂いがプンプンするがそれをゴリ押しするような卑しさもない。ジャケット写真も最高やし文句のつけどころがない。 2020/03/18

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