出版社内容情報
火宅のわが家で「彼女」の眼差しが救いだった――妻、愛人そして愛犬との日々を赤裸々に綴り、中年男の心の危機を描く哀切の私小説。
妻より、愛人より身近な存在だった――ノンフィクションの名手が描く哀切の家族小説。火宅と化したわが家を救ってくれたのは、「彼女」の眼差しだった。妻との間に生じ始めた亀裂、仕事で出会った女性との心ときめく逢瀬、やがて迎えた家庭の崩壊。その中で二匹の犬との言葉を超えた交情が得難い安らぎをもたらす。だが、別離の時が訪れて……初老を迎えた男の心の危機を繊細に、赤裸々に描き切った哀感極まる私小説。
内容説明
犬は、かすがい。火宅と化したわが家を救ったのは、「彼女」の眼差しだった―。ノンフィクションの名手が赤裸々に描く哀切の「私」小説!
著者等紹介
杉山隆男[スギヤマタカオ]
1952(昭和27)年東京生まれ。一橋大学社会学部卒業後、読売新聞記者を経て著作活動に入る。86年『メディアの興亡』で大宅壮一ノンフィクション賞、96年『兵士に聞け』で新潮学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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