内容説明
作家“柳美里”は日記から生まれた。夜ごとくりかえされる死者との対話。
目次
もう1度、あなたに日記帳を渡します
風景に突き飛ばされて
はめ殺しのぶ厚いガラス
ハッピー・バースデー・トゥ・ユー
飛び込み自殺、入水自殺、火事
あの夜のように雨が降る
哀しみが夢の裂け目からあふれ出す
「2、いっしょ」
なぜどの花も白いのだろう
昆虫学者になりたい
隅が黄ばんだ白い紙
命がけで護っているもの
ぐるぐるぐるぐる。
他人の痛みを痛むことはできない
この子を最初に抱いたのは
あなたへと通じる道
著者等紹介
柳美里[ユウミリ]
昭和43年、神奈川県生まれ。高校中退後、東京キッドブラザースを経て、昭和63年、青春五月党を結成。平成5年、「魚の祭」で第37回岸田国士戯曲賞を受賞。平成8年、「フルハウス」で第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。平成9年、「家族シネマ」で第116回芥川賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。