小説以外

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103971061
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

デビュー以来15年にわたる「小説以外」の活動を1冊に集約。読書遍歴、子ども時代、デビュー前夜etc.
恩田陸のすべてが分かる、決定版・恩田陸大事典。

内容説明

世の中には、二種類の人間がいる。物語を愛する人(読書家)と、物語に愛された人(小説家)。稀に両者を兼ね備えた人間が産まれるが、年間2000枚の原稿を書き、200冊の本を読む恩田陸はその典型と言えるだろう。あらゆるジャンルで活躍する現代の語り部は、どんな本を読み、どんなふうに原稿を書いてきたのか?デビューから14年分のエッセイを集大成し、作家・恩田陸の秘密に迫る。文字通り「小説以外」のすべてが分かる、ファン必携、恩田陸解体全書。

目次

春は恐怖の季節。
「恐怖」ということ
百組の「ロミオとジュリエット」
憂鬱な音楽
東京の隙間
本格推理小説作家への道
入口探し
女性の間に格闘技が流行る!?
『日本文化』という不思議
…AND MUCH,MUCH MORE〔ほか〕

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年、宮城県生れ。早稲田大学卒。92年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。活字でしか味わえない恐怖と、活字でこんなことが出来るのかという感動を同時に与え、注目を浴びる。ホラー、SF、ミステリなど、既存の枠にとらわれない、独自の作品世界で沢山のファンを持つ。2005年、『夜のピクニック』で、第26回吉川英治文学新人賞と第2回本屋大賞を受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイシャ

36
恩田さんの豊富な読書量の中からお好きな本や影響を受けた本のエッセイが中心。ご自分の本の事にも触れておられるので、恩田さんの本を読んでいくうえでのガイドにもなる。恩田さんが読書からどれだけ幸福を得ているのかが分かる。そしてその量にも圧倒される。その他、お好きな漫画や映画、音楽の事にも触れておられる。恐怖への感度の高さがとても印象的。怖いこと、不思議なことがきっととてもお好きなので。『憂鬱な音楽』で大岡越前のテーマ曲が苦手というのが、感度の高さを裏付けている。私何も感じなかったなぁ。とても中身の濃いエッセイ集2021/04/10

藤月はな(灯れ松明の火)

28
再読です。好きな作家さんのエッセーを読むとその人の辿ってきた道や好きなものが人生に与えた影響などがわかり、面白いです。恩田さんのお酒やおつまみ、本、漫画、お菓子など美味しそうで作ってみたくなりますし、書籍名をメモして読んでみたくもなります。物語を愛する者(読書家のこと。私は本馬鹿)としては「AND MUCH,MUCH MORE」は本好きの抱えるジレンマと業に思い当るところが多すぎて冷や汗ものでした。皆川博子さんが「薔薇密室」で「物語を必要としない者は幸せ」と言っていますが物語を愛する者は幸せで滑稽かもね。2011/12/16

kanata

26
十代から恩田陸ファンと思い続けてきたのに、エッセイは初めて読む。彼女の認識ではこれはエッセイではなく「小説以外」。たんたんと進む。好きな作家の話の解説には力が入り、保険会社のOL時代の激務、専業作家になってからのこと。「作家より読者」であること。転勤族だったことが自身に及ぼした影響。面白おかしく書こうとしないところが逆に読みやすい。平成から令和にかけて旅先で読んだ本。 2019/05/03

chacha子

19
作家の中でも比類のない乱読家・恩田陸によるエッセイ。作家を生業とすると、他の作家による作品を素直に楽しめなくなるというが、彼女に至ってはそうでないらしい。SF・ロマンチックコメディ・ゴシックホラー・本格ミステリに純文学と、あらゆるジャンルの"面白さ"の根っこを捉えるのにもある種の才能がいるのだろう。紹介される本すべてを矢も盾もたまらず手に入れたくなるのは、紙面から溢れる読書への偏愛の気にあてられるためだ。2015/06/14

16
エッセイはその人自身と話しているような気持ちになれるから好きだな。作家さんは「語りのプロ」だからなんでもないような日常もおもしろく感じられる。恩田さんがたくさん自分の好きな本やら全集にするなら、なんて本を紹介していて、それが個人的に収穫。ミステリーやホラーはほとんど読まないけれど、誰かに見どころを教えてもらえると、「良いな」と思える本に出会えるから。身近に本の話やどうでもいいような話ができる人がいないので、恩田さんと世間話をしているような感覚だった。2013/01/31

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